昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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ほっぺたが落ちる…第ニ弾(モクズガニ)

2007.02.21 (Wed)

モクズガニのことをボクたちの田舎では「毛ガニ」とか「ヒゲガニ」などと言っていた。
先日、たまたま観ていたテレビが、モクズガニ漁解禁の取材番組であった。それによるとモクズガニ漁は、冬が一般的のようであるが、地域によって多少誤差はある。

大雪の降るボクの田舎では、モクズガニはおろか、総ての生き物が隠れて出てこないのだ。それで、夏が終わり川の水が冷たくなり始めた頃がシーズンになった。
「漁」といっても、仕事的なものではない、農閑期のリクリエーション的なニュアンスであって、どちらかと言えばアウトドアのような遊びであった。その頃は、まだまだ川の水もきれいで、たくさんの川魚やカニ、水生動物がいて、魚などは毎日捕ることができた。

もちろん魚は、釣りが主流であったが、「ヤス漁」「こぬか漁」「なで漁」「火振り漁」「松葉漁」などの方法があった。それに、何と言ったか憶えていないが、山椒の実を麻袋に入れ、上流の岩の上で踏んで、その汁で魚を痺れさせ、一網打尽にする方法があった(もちろんその漁法は、今は禁止されているが)。

モクズガニを捕るのにもっともいい方法は「サガリ」を使う方法である。川をV字形に堰止め、その先端に「サガリ」という罠を仕掛けるのだ。「サガリ」は、竹で編んだ親子の篭がセットになったもので、直径20cmほどの円筒形の親篭の入口に円錐形の子篭を差し込み、その子篭が「戻り」となって、一旦入った獲物が二度と出られなくなる形になっていた。

足早に夏が過ぎ、9月10月になると、川の水はみるみる冷たくなってくる。いつしかヒグラシの鳴き声もなくなり、あっという間に初冬の気配が漂い始める。そういう日の陽が沈みかける頃に仕掛けるのである。

モクズガニは、親指のハサミのところに真っ黒い毛が生えている。大きいオスの方は30cm以上に成長することもあり、大きいハサミは強烈なチカラを持っていて、挟まれるとケガをすることもある。

淡泊な味ではあるが、松葉ガニ、ずわいガニに比べてはるかに美味であった。
料理法は、そのまま湯がく方法、鍋にする方法と最近ではイタリアン風にしたり、炊き込みご飯と色々あるが、中でも、モクズガニの内臓でとった出汁で鍋にする食べ方が、もっとも美味しいだろう。

たぎらせた出汁の中にカニの内臓を入れ、すぐに「とろ火」にする(たぎらせると風味が飛んでしまう)。それからカニの身を入れ、白菜、青菜、ネギ、大根(あらかじめ火を通しておく)、ごぼう、こんにゃく、椎茸、木綿豆腐などを足す。とろ火で4~5分後、白味噌で仕上げをする。
カニの風味と、何とも言えない特有の甘さと香りが食欲をそそった。

モクズガニの内臓を焼くと、一段と香ばしい香りがする。そういう意味で塩辛は最適であった。
カニの甲羅を剥がし、掻き出した内臓を甲羅に入れたまま、七輪の上にのせて炭火で焼く。みりんを少々足し、火が通ったら酒で溶かした白味噌を更に足して味付け。好みによって唐辛子を入れるのもよい。
香ばしさの中に、ほんのりとした甘さとピリッと刺激感は、何とも言えない。酒呑みにとって、こたえられない肴になること間違いない。

それはそうと、四万十川のような清流は、まだ残っているようだが、それでもあの頃と比べものにならないほど激減している。河川の改修工事、工場廃水、生活廃水など、自然破壊の一途を辿った戦後半世紀、日本の中から清流と呼ばれるその殆どが、心無い人間によって姿を消している。

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