昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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田植え

2008.04.23 (Wed)

田植えが始まるこの季節が、農家にとって一番忙しい時期である。機械化された現在でも大変な仕事なのだから、昭和30年代までのそれは、今の何倍も重労働であった。

はっきりとした記憶がないが、我が家に耕運機なるものが登場したのは、東京オリンピックの年の少し前だったように思う。それまでは、家畜の牛に鋤を引かせて田んぼを耕し、苗代を作り、種を蒔き、代掻きをして、田毎の月を拝むのである。総べて自力であった。

それ以前のことは知らないが、オヤジの話しによれば、田起こし(田んぼを耕すこと)そのものも鍬を使ってやっていたらしい。今思えば想像を絶する話しだ。

苗を育てるには、田んぼの耕作が始まる前からしなければならない。前年に収穫した種モミを淡塩水に漬け、底に沈んだものだけ麻袋に入れ、川の水に浸しておくのである。

暫くすると、麻袋から小さな芽が出てくる。それを、あらかじめ用意した苗代に蒔き、スクモ(モミを焼いたもの)を敷く。幅50センチ、20メートルほどの長さの苗代が、田んぼ一面に並ぶ。

蒔いた後の苗床を油紙で覆い、少し伸びた頃に覆いをを外し、鳥避け用のテープを張り巡らせる。苗代の苗が成長するまでの間に、総ての田んぼの代掻きが終わっていなければならなかった。

話しは前後するが、田起こしをする前に土を肥やし、柔らかくする作業がある。前年、稲刈りをした後の田んぼに堆肥を蒔き、いたるところに積み上げたワラ山から、肥えたワラをバラして刻み、それを田んぼ一面に広げるのである。

こうして土に養分を入れ、柔らかくしてから、鋤を付けた牛に引かせ、耕していく。田起こしの後、田んぼに水を入れるのだが、総てのそれに水が行き渡るのにまる1日かかった。

その後、幅広の熊手のような機具を、再び牛に引かせて代掻きが始まる。そして同時に、畦を固める。畦は、田んぼの縁の土手から、水漏れしないようにするためで、それをするかしないかで田んぼの強度に関わってくるのだ。

畦はただ固めるだけでなく、ボクの村では、畦を利用して大豆を植えていた。要するに、大豆の根が張ることで一層強度が増すという、一石二鳥を狙ったものであった。

苗代の苗が20センチほどに成長する頃、田植えが始まる。田植えは短期間で終えなければならないので、村じゅう総出で行った。それは楽しかった。苗代から苗をもぎ取り、一握りの太さにしてワラで縛る。それをショイコに入れて、鏡のように輝く田んぼに放り投げるのである。

等間隔に印を入れた竹製のゲージを置いて、苗の束を解きながら植える。
昼めし時には、各家庭から持ち寄った弁当やおやつ(あんこやジャム入りのパンが人気があった)が振舞われた。
普段はあまり手伝うことがなかったボクは、この日ばかりは進んで参加した。
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