昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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タバコしよう

2008.05.29 (Thu)

高校時代、田舎が嫌で急いで脱出したいと思った。山奥の小さな社会で、息苦しくて、それに農業だけは絶対したくないと思っていた。

高校卒業と同時に、逃げるように大阪へ向かった。
大阪の”水”は、ボクには合っていた。すぐに大阪人になった。大阪弁も、あっという間に”板”についた。

大学2年の時、後輩から「生っ粋でしょう」と言われたくらいだ。もちろん大阪生まれの大阪育ちという意味である。ボクは「・・・かもな」と誤摩化した。別に誤摩化す必要はないのだが、その時は、田舎出身というだけで、何となく恥ずかしさがつきまとっていたものだ。

理由のひとつが言葉である。ボクの田舎の方言は、かなりキツい訛りがあった。言葉と言葉が合体して、ベチャと潰れたように濁った。

たとえば、「なあ、あんた・・・」というのが「なんた」であったり、「ああ驚いた」が「おとろっしゃ」、「私の家へ」が「うちげーに」、「晩になりましたな」あるいは「こんばんは」が「ばんなりましたなあ」、何々「だから」が「だしけー」、「生意気そうに」が「こうじゃーげ」、「擦りつける」が「ねしくる」、「どうしたのだ?」が「なんだいや?」、「大根」が「でゃーこ」などで、ちょっと変わったのが「逆らう」という言葉である。「逆らう」は何故か「さらかう」と、文字が一部ひっくり返っている。言葉の通り逆らって、”か”と”ら”を逆にしたのが理由かどうかは分からない。

ボクはそれがとても嫌で、高校を卒業するまでずっと標準語でしゃべるように心がけていた。小学校で最初の先生が、たまたま都会から転勤していて、常に正確な標準語で話していたのも幸運であったが。

そういうわけで、ボクは方言が染み付いていなかった。だから、大阪に来たその日から、方言というものを頭から消していた。大阪弁は面白い。人を楽しくさせるところがある。だから、躊躇なく口にすることができた。

さて、
これが方言と言えるのかどうか分からないが、ボクの田舎では”タバコ”という言葉がある。”タバコする”は”煙草”でもあるが、煙草そのものではない、”休息する”という意味である。

野良仕事の合間に休憩し、”煙草でもするか!”と、そこからきた言葉だろうことは分かる。
全身をつかってあくせく働き、汗を垂らす。辛い仕事ではある。それでも時には休息せねばならない。腰を伸ばし、汗を拭い、田んぼの畦に腰を掛け、”タバコでもするか!”と、こういうのである。のどかである。

青々と広がる野良で、涼風にあたりながら文字通り、煙草を吸うのだ。
「ふーっ」
疲れた身体の中に、すーっとニコチンが巡る。堪えられない”一服”である。

そういえば、この”タバコするか”が”一服するか”と同義語なのが、また面白い。
”一服するか”。これこそ温もりを感じるではないか。”一服”は、実は、お茶にする時もこの言葉をようで、”タバコ”と”一服”は”休息”と共通語だということが分かる。

では、ここらで小生も”一服”することにしますかね。

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