昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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「ダルタマ」の呪い。

2006.12.15 (Fri)

生まれつき「悪たれ」であったかというと、そうでもない。
それは消えかかった記憶の片隅に残っていた。

祖父が天敵に変貌する前、ボクは虫歯だらけでひ弱で怖がりであった。虫歯には今でも悩まされることがあるが、その頃(3才くらい)、痛む度に父親の自転車に乗せられて、隣町の歯医者まで通ったものだ。虫歯だけではない。風邪をひいたりお腹をこわしたり、そんなことが度々あって、親たちに「この子は長生きできない」と思われていたようだ。

近所に「徳一(とくいち)」という、暴れ者で有名な村の鼻つまみ者がいた。何でそうなったかまるで憶えていないが、ある日、その徳一に殴られて、泣きながら帰ったことがあった。
「トクイククン(徳一君)がカンカンした」と大泣きして訴えると、玄関で待ち構えていた祖父に、間髪入れず殴られた。そして祖父が言った。「男のくせしあがって、メソメソ泣くな。キン○マ切ってしまうぞ」と。キン○マ切られてはたまったものではない。ボクは、その言葉に怯えたのかどうか憶えていないが、とにかくそれ以来、泣かない子になってしまった。

もうひとつ、ボクには呪うべき過去があった。村の中ほどに、祖父に匹敵する悪魔がいた。老いぼれて鬼のような父親をもつ娘(娘といっても、当時40才は過ぎていたと思う)・Mババアであった。「Mババア」は父親に負けず劣らずの悪魔であったし、ボクの母親の天敵でもあった。

ボクは、その悪魔親子に遇うのがことの外、嫌であった。赤剥れして脂ぎった大きな顔には、吹出物がブツブツと出ていて、三白眼は吊り上がり、まるで怒った顔をした「達磨」のようであった。

「Mババア」と目を合わす度に、ひ弱なボクは母親の後ろに隠れて震えた。母親はボクを庇ったが、それを無視して「Mババア」は悪態をついた。そんな「Mババア」を、母親は憎んでいたが、どういう訳か愛想笑いしていた。

ボクの寝間の鴨居の隅には、ポツポツと穴の開いた赤い風呂敷包みが、いつからか掛けてあって、それがちょうど「Mババア」の顔に似ていた。「Mババア」に虐められるようになってからというもの、夜中に目が覚めて、鴨居の赤い風呂敷包みを見て「Mババア」を思い出し、一時期、寝小便をする癖がついたようだった。「Mババア」を思い出し、うなされて「ダルタマ・・・」と叫び大泣きしたのだった。

「トクイククン」の一件で祖父に殴られ、「悪たれ」として生まれ変わったボクは、それ以来「Mババア」を恐いと思わなくなった。それどころか、「ダルタマババア」とか、「ダルタマ悪魔」などと逆襲するようになった。「Mババア」もそれ以来、ボクを怖がらせることを諦めた。

だるま.jpg

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