昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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格闘するテレビ世代。

2007.01.07 (Sun)

「シャー」という音とともに、テレビの映像が消えることがあった。激しく映像が横に捩れる。酷い時には全面砂目状態で何も見えなかった。

周囲が山に囲まれたボクの村では、アンテナを家に取り付けるだけの都会とは違って、電波の届きやすい山の頂上に立てるしかなかった。
8帖の間のコタツ周辺をゴロゴロするだけの、ぐうたらな正月の唯一の娯楽と言えばテレビだけである。だからトラブルがある度に、アンテナのある山頂まで行かねばならない。それがボクの役目であった。

村には数件で出資し合って、大きな「共同アンテナ」を設置するウチもあったが、ボクの家の場合立地的な問題で、個人で裏山に設置するしかなかった。
200mほどの山の頂上である。裏庭から階段状の田んぼを突っ切って、谷を渡し、段々畑を駆け上がり、急勾配の雑木林を登るのである。

アンテナまでの全長は500m。それを、目をこらしながらチェックして回るのである。大抵は台風によるトラブルが多いのだが、雪の降る季節のメンテは難儀であった。カンジキを履いて竹竿を担ぎ、コードに積もる雪を叩き落しながら、アンテナのある山頂まで上るのだ。
装備は竹竿の他に、予備のコード、ビニルテープ、ラジオペンチ、針金、懐中電灯である。この懐中電灯は、待機する我が家に合図を送るためのものであった。メンテが終わると点灯して知らせる。うまくいけばOKサインを、もうひとつの懐中電灯で返してくるのだ。

途中でコードが切れている場合は、支柱からコードを外し、地面に下ろしてから修理した。修理が終わると竹竿の先で、支柱の上のフックに掛ける。ところがアンテナの向きが変わっているのは、なかなか気付かないものだ。どんな角度だったのか、そんなことを憶えている筈がないのだから。
向きが変わらないようにと、アンテナの柱から四方に針金で固定されていたが、ちょっとした風圧で、どうしても弛んでしまうものだ。その微妙な調整だけは難儀であった。

どうせNHKとNKT(日本海テレビ)の2局しか映らないのだが、雪に閉ざされた田舎にテレビ以外の、何の娯楽もない生活は、何となく手持ち無沙汰にさせるものがあった。

雪山.jpg

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コメント

テレビの初期ってこんなもんだった。でも、山に登る云々のところが、ぼくの体験とは違うところです。ぼくの場合は、あ、これは手に負えない!と思ってしまうところがあったし、実際、そうだった。

が、夏海さんの場合は、いろんなことをやったんだなあ。カントリーライフって、そういうもんだろうなあ、と思ったりもしました。

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