昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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神薬? 新薬?

2007.01.24 (Wed)

月に2、3度訪れていた富山のまんきんたん(薬売り)が、我が家に置き薬していた。その置き薬の中に「シン薬」なる怪しいものがあった。「シン薬」は「神薬」と言ったのか、或いは「新薬」だったのか、記憶が定かでない。

それはちょうどセメダインのようなチューブ型になっていて、濃い茶色のラベルに白抜きの文字で印刷されてあった。(「神薬」か「新薬」か、はっきりしないので以後、「シン薬」とする)

「シン薬」は一体、何の薬だったか? これも謎と言うしかない。しかしこの味は癖になる。例えるなら、ハッカと生姜を足して二で割ったようなものだ。口に入れると、スーッと鼻から抜けるような揮発感があって、その後、ピリッと舌に刺激を残した。祭りの縁日で買うニッキ棒の甘味を取り、風邪をひいた時の生姜湯の辛みを混ぜたようなもの。でもどこか違った。

虫歯で苦しんでいた幼児期、畑仕事で忙しい父親は、再々歯医者に通うゆとりもなく、痛みで顔が歪むボクに、「シン薬」でその場をしのがせていた。虫喰う、黒い穴にチョロッと塗り込むと、スーッとして、ジンジン痛んでいたのが取れた。しかしそれはほんの一時的なものでしかなかった。

暫くすると、またジンジン痛んだ。その後は自分で鏡を見ながら、黒い穴に注入した。スーッとした。舌の先で触れてみた。舌が痺れた。一瞬痺れるが、その後、何とも言えない甘味が口全体に広がった。

とうとう「シン薬」は、ボク専用の常備薬になり、癖になるまで時間はかからなかった。チューブ1本を一日で平らげてしまう頃、「おやつ」として食べるようになったのだ。

ある日、お腹が酷く痛みだし、珍しく学校を休むことになってしまった。キリキリと痛み、転げ回り、口や咽の奥が赤く腫れ上がって、ご飯も通らなくなった。歯医者以外の病院に行くのは初めてであった。
診断の結果は「シン薬」の食べ過ぎであることが判った。それ以来、我が家の薬箱から「シン薬」が消えてしまった。

未だに「シン薬」が、「神薬」か「新薬」か分からないし、何の効能があったのかさえ謎のままである。いずれにしても、薬というものは使い方を間違えば「毒」になることを、身をもって知ったのだった。ボクが薬嫌いになった原点はそこにあったのだと思う。

mankintan.jpg

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コメント

なにか書きたくなるエピソードです。というか…こんな感じのことは、いっぱいあるように思う。「ぼくも~!」と感じるし、なにか言いたいんだけど、でも、いざとなると、案外、なにもでてこない。

幼少時期、胸のあたりに何かができた。おできか、なんかそんなものでしょう。で、ヨーチンを塗ってもらったことがある。すると脱皮みたいに、その部分の、患部も含めて皮膚がぺろりと剥げてしまった。

ちょっと違うかもしれませんが、でも、子供時代の肉体と外界との反応には独特のものがあると思います。

これに類したものでは、「おまじない」というのもあった。ぼくや家族の病気のときなど、なんとかいう「おまじない」をとなえるといい、と祖母から聞き、おまじないを一生懸命やってた記憶がある。

で、まあ、その効果は現在まで裏切られていない。

あれって一体何の薬だった?

ヨーチンはよく使っていましたけど、あれって一体何の薬だったか、はっきりしません。
空手を始めた学生の頃、生傷、打撲が絶えなかったので、いつもあちこち塗っていました。

バカしちゃ、いけないよ。

薬がおいしくて、お腹が痛くなるなんて、笑ってられないぜ。ま、夏海さんのことだから、そんなことはあるかもしれないけれど。

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