昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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ぼた餅、ブタ餅。

2007.03.21 (Wed)

端午の節句も啓蟄も過ぎ、土中の小動物たちが長い冬ごもりから目覚める頃、死んだような我が村にも、本格的な春の訪れがある。
虫とともに暮らしていると言ってもいいようなボクも、ムクムク起きだし、再び徘徊生活を始める。

古い習慣が根強く残る田舎は、年中、歳事にはこと欠かない。ともあれ3月21日は春分の日である。正確に言えば、21日の春分の日は彼岸の中日で、その前後3日間を含めて彼岸と言う(だから彼岸は7日間であり、秋の秋分も同じ)。

彼岸とは浄土思想に由来する雑節の一つと言われる。もともとは煩悩を脱した悟りの境地のことで、煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸(しがん)」と言うのに対して、向う側の岸、要するにあの世のことを「彼岸」という。
浄土思想による極楽浄土は西方の遙か彼方にあると考えられ、春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりであると言われる。

そこで欠かせないのが「ぼた餅」である。
彼岸にする供物に何故「ぼた餅」なのか。これにはいくつかの説があるらしいが、もっともらしいのは、彼岸の頃に咲く花で、春には牡丹、秋には萩に由来すると言われる。言うならば牡丹が「ぼたん餅」となり、「ぼた餅」になったのであろう。
それならば何故、春の彼岸に「ぼた餅」、秋の彼岸に「おはぎ」と分けないのか、これもまた疑問として残る。

ボクはその「ぼた餅」が、たまらなく好きである。彼岸であろうがなかろうが、コレステロール値がどうであろうと、そんなことは関係なく、無条件に好きである。小さい頃からである。
向田邦子が言う「眠る盃」ではないが、その「ぼた餅」のことを、ボクは小さい頃、「ぶた餅」と言っていたらしい。五感の成長期に当たる子どもには、どうやらそのように聞こえるのだろう。
ちなみに我が息子が幼児の頃、「眠る盃」に匹敵するくらい数々の言い間違いを残している。たとえば「鼠」のことを「ダビジ」と言い、「ワカメ」のことを「アカメ」、スーパーのイズミヤを「ネズミヤ」などなど。

さて、話しを戻そう。
ボクが「ぼた餅」のことを、何故「ぶた餅」と言ったのか、親が言うには「お前は”ぼた餅”が好きだったからだろう。彼岸でもないのに、しょっちゅう作らせていた。で、ブタのように喰っていたから”ぶた餅”になったのだ」と。

今でも「ぼた餅」が好きである。それも、和菓子屋などで買うそれより、甘さを控えて、見てくれは悪いが、母親の作る巨大な「ぼた餅」が好きなのだ。
ボクが帰省した時は必ず、それを知っていてテンコモリの「ぼた餅」を、腹一杯喰わせてもらえるのだ。母親というのは実に有難いものだ。

『あそこの和菓子が旨い』と、そんな評判を聞く度に「ぼた餅」を求めて奔走する。創業云百年の○○屋とかデパ地下の和菓子コーナーである。上品でアンコたっぷりの美しい「ぼた餅」。評判の店は一通り食べ尽くした。しかし、母親の作る「ぼた餅」に勝るものは、ついぞ見つからなかった。これからも断じてないだろう。

botamoti.jpg

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コメント

10chのミノモンタの番組で、油と唐は身体によくない―――すなわち、ケーキは悪く、和菓子はいい。こんなことを聞きました。

これ以後、ぼくの家は和菓子一色。でも、あんな繊細なものつくれるのけではないので、購入ばかりしています。

でね、和菓子って、たしかに甘いだけで(つまり、糖だけ)、こればっかりじゃアキがくるということもわかりました。

ま、ぼくみたいに酒びたりの人間には、和菓子であれケーキであれ甘いものは苦手ということもある。

ボタモチ、懐かしい響きです。

うまうま、ぼた餅

夏海さん、ご無沙汰しています。久しぶりに遊びに来ました。
ぼた餅美味しいですよね。
おいらの場合、ぼた餅というと、
近所のおばあちゃんが時々作って持ってくるものを思い出します。

そのおばあちゃんは広い家でひとりきりで住んでいるのですが、
時々息子夫婦が遊びに来たときにぼた餅を作って、近所に
おすそ分けしてくれるのです。

おいらは引っ越してしまいましたが、あのおばあちゃんまだ
元気でしょうかね。懐かしくなりました。

また、遊びに来ます!

おふくろを思い出します。

ねずみさん、ご無沙汰でした。

最近、ちょっと忙しくて、アップも滞っています。
ネタはたくさんあるんですが、それをカタチにできない。

ねずみさんも「ぼた餅」好きですか。

おふくろやばあちゃんの作ったものは格別ですよね。
わたしなんか、ぼた餅見る度に、おふくろを思い出します。


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