昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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将太の夏休み(1)

2007.06.22 (Fri)

親戚の将太の母方の実家が、鳥取県西部の海岸沿いから山間部へ乗合バスで30分ほどの集落にあった。その奥は大山の東麓で、大山に源を発する河川が日本海へいく筋も注いでいた。その中のひとつが集落の向かいの山裾を走っていて、夏休みには小学生たちの格好の遊び場となっていた。

小学2年の夏、将太親子の帰省についていったボクは、そこで水中を覗く四角いメガネ(箱めがね)の使い方や、ゴム仕掛けのヤスで魚を突く方法を教えてもらった。その頃の川はまだ護岸工事も行われておらず、自然のままの流れが気持ちよく蛇行していたし、川原は子供たちのいたずらの天国であった。

草のはえた川沿いの道を走ったり、ボーッとしながら歩いたりしていると、たちまちワナにかかって転んでしまう。よく見ると足元の草と草が結ばれていて、そこここに丸い輪ッカが待ち受けていたのだ。何度転んだかわからない。膝小僧を擦り向いて血が出たことも一度や二度ではなかった。そうなると、こちらも仕返しのためにあちこちに草を結んでおいたりする。

かくして野道は、ワナだらけということになってしまった。誰も急ぎ足で歩けなくなったのである。
そんな川遊びをする子供たちの中にも一定の序列があり、将太はかなりワンパクだったので、いつも集落の子供たちの中心だった。そのあかしとして水際のもっともいい場所に、自分で石の椅子をつくっていた。

平らな石をいくつかうまく組み合わせた、背もたれもひじ掛けも付いた椅子である。そこに座って、川で冷えたカラダを太陽で焼かれた石の椅子で温めるのである。ボクもそんな椅子が欲しいと思っていろいろ川原の石を探しまわったが、なかなか適当な大きさのものが見つからない。それもそのはず、いい感じの石はすべて地元の子供たちが使っていて、あとはゴロゴロとしたものばかり。

ゲストのような存在であったボクは、みんなの親分であった将太と親戚であるのをいいことに、もっとも大きく美しいその椅子を占領し、子分たちのヒンシュクを買ってしまった。

natsuyasumi-1.jpg

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