昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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まじない(呪い)

2007.08.16 (Thu)

たとえば、夜、笛を吹くとヘビのつかいがくるとか、箸から箸へものを渡すと呪われる。夜爪を切ると不幸が訪れる。北枕で寝ると死ぬ。乳歯が抜けた時、下の歯は屋根へ上の歯は下に投げないと生えない、などという迷信とは異なる「まじない」がある。それは神仏の霊力によって、災いから逃れるために祈ることを、そう呼んだ。その数々ある「まじない」の中で、お盆の時に行われた奇妙な習慣を思い出した。

本来お盆は、インドの「ウランバナ」といった言葉を、漢字の「盂蘭盆(うらぼん)」と書いて、「盂蘭盆経」というお経に説かれた物語にもとづく行事が最初であるとされるらしい。

お釈迦様の弟子「目連尊者」という方が、お釈迦様にお願いして、「飢餓道」に落ちている故人を、家族と再会させたことが始まりで、それは、大勢のお坊さんが夏の修行を終える8月(旧暦7月)15日に、故人のために供物を供え、お坊さんに施し、その功徳にすがるというものであった。そうすれば餓鬼の苦しみから、故人を救い出せると。

お盆の蘊蓄はさておき、一般的にいうお盆は13日の野火を迎火(むかえび)と呼び、故人を家に迎える。そして16日を送火(おくりび)に、故人を再び彼岸に見送るという習わしである。
このお盆は、関東と関西でも違うし、沖縄では旧暦の7月に行う地域もあるが、ボクの田舎は少し違う。13日の迎火は同じであるが、送火が15日になっていた。

今は、環境問題に配慮してか少なくなったが、ボクの田舎では、それを川で行っていた。迎火の13日に河原に精霊棚を設け、百味飲食五果(はやくおんじきごか)の供物を供えて、故人を迎える準備をした。そして15日までの間、亡き故人と過ごし、クライマックスに盆踊りで喜んでもらい、再び送り出すというものである。

ちなみに何故川なのかを昔、祖父から聞いたことであるが、川、すなわち「お盆の間は仏が渡る三途の川」なのだという。要するに、煩悩や迷いに満ちたこの世「此岸」と、向う側の岸「彼岸」を結ぶ境界線で、お盆にだけ渡ることを許されたらしい(ずっと昔は正月にもあったという)。

さて、その「まじない」だが、故人を送る送火の日に、一度だけお願いごとができるというものであった。現世に生きる者の迷いや邪気を祓う。分かりやすく言えば、悪い病気や凶事を、故人に持ち帰って頂くというものである。生きる者にとって誠に都合のいい風習ではある。しかしそこは信心深い者だけに御利益があるかどうかは定かではない。

ボクの妹は昔から信心深いところがある。若くして連れ合いに先立たれたせいもあってだろうか、近年、病的なほどその度合いを濃くしているが、小さい頃、この「まじない」を実戦したらしい。それは「魚の目」や「タコ」を治したというものである。

手足にできる、特に「魚の目」などは放っておくと巨大化し、ひび割れ、出血することもある。その「魚の目」を送火の日に、河原の精霊棚に供えられた茄子のヘタ(茎に近い部分)を切り落とし、患部に擦り付けて、仏を送る時に川に流す。そうすると見事に治る、らしい。

神や仏を信じない罰当たりなボクにとって、珍説と思うしかないのだが、大真面目に言う妹の手前、笑えないのである。いずれにしても“摩訶不思議”というほかはない。

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