昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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「石なんご」と西行法師。

2008.04.21 (Mon)

子どもの頃に聞いた言葉が、後々になって間違いであったという話しは、向田邦子の「眠る盃」にたとえて何度かしたが、日常的に使う言葉や、一般常識でない限り、後年になっても曖昧さを残すことが多い。そういう意味において、この「石なんご」と呼ばれる遊びも、最近まで分からなかったもののひとつである。

この「石なんご」という呼び方であるが、誰かが言っていたので、ボクも、何の疑いもなくそう呼んでいたに過ぎなく、また、女の子の遊びには興味がなかったので、記憶の中から完全に消えてしまっていたのだ。

「石なんご」だったのか、それとも「石なんぼ」だったのか、ボクなりに語源を考えてみた。遊びの性格上、石何個が単純に「石なんご」となったように思うし、関西風に数字を数える時に使う「なんぼ」が合わさって、本当は「石なんぼ」が正しかったのか、いずれにしろごく狭い地域での遊びとしか思っていなかった。

ところが、色々調べてみて驚くべき事実が分かった。「石なんぼ」ではなく「石なんご」は確かにあった。その中の書物には、千数百年前の平安時代の和歌にいくつか登場していた。代表的なものが、『石なごの たまの落ちくるほどなさに 過ぐる月日は かはりやはする』とうたわれた西行法師の和歌であった。

「石なご」が、いつしか、そしてどこかの地方で「石なんご」と呼ばれるようになり、しかももっと驚くべきことは、世界百カ国以上でこの遊びが伝承されているという事実であった。

ボクが生まれた但馬地方では、昭和30年代前半に、ごく短期間流行った遊びである。同じ遊びでも、地方によってルールは若干異なるもの。
遊び方そのものは単純なもので、ビー玉大の石を地面に散らし、参加者それぞれが「親石」を1個づつ持ち、決められた順でプレイするものである。

まず、「親石」を高く放り上げ、その石が落ちてくる間に散らした石を拾い、落ちてくる「親石」をキャッチする。拾う石は、1個から2個3個と、1個づつ増やしていき、失敗した時点で次の人に交替するというルールである。

地面に散らす石の数は決められていない。多ければ多いほど面白いし、散らす範囲が広ければ、それだけ難易度が高くなるもの。
こんな単純な遊びの中にも、巧妙な戦略が見えた。放り上げた「親石」が落ちてくる間は短く、限られた瞬間であるから、拾い上げる石も、そうそう広範囲に拾い集めることは難しい。

上手い人になると、その難しさを利用して、他の人に拾いにくくさせるために、接近している石を更に散らすという、意地の悪い遊びでもあった。

言い忘れたが、プレイ中、放り上げた「親石」をキャッチし損なって地面に落ちない限り、キャッチしては放り上げると、何度でも繰り返すことが許されている。
ただし、地面に散らした石の範囲に制限がないわけではない。参加人数にもよるが、プレイ前にあらかじめ範囲を決めて、サークルを書いておくことがルールである。

したがって、意地悪く散らしても、そのサークル外に出てしまうとペナルティが与えられた。ペナルティは、一度外に出せば1回パス。2度目は2回パスと、どんどん増えていくから注意することだ。

ボクは、この遊びをした記憶が殆どない。そもそもこの遊びは女の子の遊びであったことと、お手玉遊びなどで鍛えた女の子は、この手の遊びに滅法強かったので、負けず嫌いのボクは、その中に入ることはまずなかったのだ。

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コメント

No title

はじめまして。m(_ _)m
石なんご、というなつかしい言葉に引かれてつい書き込みします。
私も子どもの頃、石なんご、やってました。
私もblogに昔遊びを書いていますが、そのうちにと思いながらまだ書いていません。
やり方も、少し違い、面白いなと思いました(^▽^)/

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