昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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ペグリスト(完)

2008.11.23 (Sun)


 大理石の床が焼け付き、陽炎の向こうに廃墟が揺れている。燃えるような赤い太陽が、砂漠の稜線に滲んで見える。

 暑い。
 身体が痺れる。
 脳が煮えたぎって、意識が途切れそうになった。
 石像の、僅かな陰に腰を下ろす。

 玉垣は、意識のはざまを往復していた。
 何かの音が徐々に近づいてくる。音は、規則正しい間隔で次第に大きくなって、玉垣を暗闇に押し包んだ。

 闇が大きく揺れる、次の瞬間、割れるような大音響が暗闇を裂いた。
「キサマハダレダ! ペグリストニナンノヨウダ!」
 玉垣は、思わず顔を上げて身構えた。

 立ちふさがっていたのは、巨大な石柱のような武装兵士たちであった。玉垣は、とっさに逃れようとした。が、一人の兵士に退路を塞がれてしまった。

 金色に光る鎧をまとった巨大な兵士が、玉垣の胸ぐらを軽々と掴み、丸太のような腕が、空を切って玉垣の顔を捉えた。玉垣は、両手をドンと押して兵士の胸を突き、飛んでくる丸太をかいくぐった。
 足下に振り落とされた玉垣は、巨柱のような兵士に足払いを食らわせた。
「イターッ!」

 巨人たちと赤い太陽が、画面から消え、再び暗闇に包まれた。
「社長・・・・・・」
「何が社長よ! イターッ!」
 隣で寝ていた、奈緒のうめき声が聞こえた。

    完

 
 いやー、失礼しました。
 これは、ある日の未明のできごとでした。
 翌朝、奈緒のふくらはぎには青あざが浮いていました。いやはや。

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