昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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我が春来小学校

2008.11.25 (Tue)

ボクが通っていた小学校は、温泉郷・湯村温泉から更に10km近く奥まった村にあった。春来小学校という。名前から受ける印象は、陽光に散る桜の花びらの画面に、オーバーラップしてしまいそうだが、春は遠い雪国である。

その名前の由来を、ある老人から聞いたことがある。「たぶん」と前置きをして、老人は「冬の長い雪国にとって、待ち遠しい春の到来を、ひたすら祈りながら名付けたのじゃろう」と言った。

春来小学校の歴史は古い。今から130余年前の明治8年(1875年)の終わりに、現在ある校舎から数百m離れた、万福寺というお寺に「寺子屋」として開かれたのが始まりだったようだ。

明治8年は維新直後の動乱の中である。長きにわたる徳川政権を打ち倒して維新を主導し、そして、あの西南戦争で破れ自刃した西郷隆盛の死の2年前であったのだから、いかに古いかだ。

その時代から80余年、ボクが入学した頃は、古びた二階建ての小さな木造校舎であった。相当年季ものであった。外観を包む外壁、年輪の部分だけが浮き出た横板も、床も腰板も天井も、教室の中のありとあらゆるものが黒く、そしてピカピカ光っていた。まるで時代劇の舞台装置のように。

古くて黒くて煤っぽいのに、何故光っていたのか、入学してすぐに、その理由が分かった。入学早々(たぶん入学式直後だったと思う)、学校の歴史のような話しから、どんな言い方だったかそこまで憶えていないが、「学校は勉学するだけではなく、精神を養う場でもある」と、そういう意味のことを聞いたような気がする。

そんな昔のことを何故憶えているかというと、入学したその日から、早速教室の雑巾がけをしたからである。担当教師が一段上の教壇に立って、黒光りした床や壁や机を、小さな手で拭いている新入生を見渡して、同じことを何度も言っていたからだ。

今、教師が生徒にそんなことを一言でも言えば、たちまち、バカなモンスター◯◯◯◯◯が「ウチの子は掃除夫じゃあない!」などと叫ぶだろう。が、何も分かってない人間に、何を解いても分かりはしないものだ。

ともかくランドセルに潰されたカメのような子どもたちに、身をもって分からせるためには、一番いいやり方だったと思う。自分の住む場所や、自分の使う道具は、自分で磨く。食べ物を粗末にする人間が、生産者の心や食べ物の大切さを、本質的な部分で分かっていないのと同じように。

もっと言えば、我慢しなくなった人、あるいは我慢させてもらえなかった人間は、後々、すぐに挫折し、被害妄想の化け物になるか、デリカシーとは無縁の人間になる傾向がある。

つい横道にそれてしまったが、それはさておきその頃はまだ、ちゃんとした幼稚園さえなかった。まったくなかったのではない。仮設的に体育館の端に、ほんの数ヶ月だけあった。もちろんボクも、その数ヶ月の間いたわけだ。

湯村温泉から越してきた園長先生はきれいであった。既に中学生になっていた長男を含めて3人の息子たちを連れての、典型的な母子家庭であった。

掘建て小屋のような仮設内での数ヶ月は、濃密な体験であったと思う。まあ、このことは後日述べるとして、何しろ、後々自然界のあらゆるものに興味をもち始めたことや、野山の徘徊には実に役立ったからだ。


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コメント

No title

こんばんは
てっぺんそばにお蕎麦を食べに、とっきどっき行きますが、もっとも最近に、友人(民宿のおばさんたち)を乗せて帰ろうとして、右と左間違えて、春来小学校の上の道に・・・
初めて観ました。春来小学校。懐かしい昔の学校でしたよ。ドラマに出てくるような。。。思わず、
雪の但馬の♪♪歌を、歌ってあげました。
いつも、懐かしい話しをありがとうございます。やさしくなってますよ。(にこにこ)

ほのぼのさんへ

ほのぼのさんへ

おはようございます。
「てっぺんそば」にはまだ行ったことがないのです。
墓参りには、いつも近くを通りながら、毎回、その話題をしながら、先を急いでしまいます。

「そば」にはちょっとうるさいところがあります。
まあ、その人の好みにもよるのでしょうが。

今まで食べた「そば」のランキングは、
1-出石そば(ダントツ)
2-信州そば(白馬乗鞍で)
3-以降同じ

と、個人的にはね。
でも、「出石そば」だけは自慢できます。

行かれましたか?春来小学校。
小さいでしょう。
山側に運動場があって、これも猫の額ほどしかありません。ホームランでも打てば、山の中に入ってしまいますよ。

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