昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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ほっぺたが落ちる・シリーズ3「鯨のコロ」

2008.11.28 (Fri)


この季節に思い出す料理のひとつは、「鯨のコロ」の炊き込みご飯である。
鯨肉には捕鯨条約に絡む、ややこしい問題がつきまとう。そのことはさておき、捕獲枠を制限される昭和30年代末期までは、一般家庭でも、ごく普通に食卓に上っていた。

それを知る人なら、「鯨のコロ」と聞くだけで『ああ、懐かしいなあ』と思うことだろう。今では、スーパーで希少な高級食材のひとつになっている。しかし、生のものは殆どない。多くは乾物である。

わが家でも年に2、3度、おでんに衣替えして食卓に上っているが、炊き込みご飯にするには、乾物は不向きなのだ。もちろん食べて食べられないことはないのだが、水に戻した時特有の「ザラつき」感が気になって、あまり美味しくない。それに、脂が飛んでしまっているのも良くない。

鯨肉が高級食材となって久しく、あれだけよく食べていた父も、ここ何十年も口にしていないらしい。

ボクがまだ小学生の頃であった。週に3度ほど隣町の魚屋が、浜坂漁港から穫れとれの魚介類を、トラックに積んで行商に来ていた。前にも述べたように、その当時は、殆どが量り売りであった。

上品に、トレイに乗せるような売り方ではない。ザルやバケツの単位である。カニ、カレイ、イワシ、ハタハタなど、そういうものは総て安価な庶民食材であった。お金で買えない時は「バケツ一杯に米一升」でよかった。

産業や流通の発達と漁獲技術の進歩で乱獲が進み、今では、サンマなど一部を除くと、鮮魚コーナーで暫く考えなければならないほど、高価になってしまった。

さて、「鯨のコロ」の話しに戻る。
この「鯨のコロ」も例に漏れず、セコい売り方ではなかった。とはいえ、鯨一頭と言うわけにはいかないので、そこは、適当な大きさで売るわけだが。たとえば「一斤」という単位である。「一斤」というのは、今でも食パンで使われている、ほぼあの大きさである。

もちろん「生」である。これは明らかに乾物とは違った。脂は乗っているし、歯触りもコリコリしていて、スポンジのような乾物とはまるで違った。

炊き込みご飯にするには、まず、サイコロ状に切って砂糖と醤油、そして酒、みりんで甘辛く、焦げないようにフライパンで味付けをする。米4餅米1の割合で出汁、その中に、あらかじめ味付けした「鯨のコロ」をハガマに入れて炊くのだ。

「具」は、「コロ」の他にゴボウ、人参、コンニャク、そして煮干し大根かカンピョウを一緒に入れた。炊き方は、薪か、少なくともガスで炊いた方が、焦げ目がついてより美味しくなるようだ。

(寄り道)
江戸末期まで、日本近海に大捕鯨船団を繰り出していた欧米諸国は、ただ鯨油を採るためにだけ大量に捕獲し、採るだけ採って、残ったもの総て海へ捨てていたという歴史的事実がある。

にも関わらず、手の平を返したように『動物愛護活動』などと称して、海賊行為をするシーシェパードやグリーンピースの偽善的暴力行為は、本来の目的を逸脱したテロリスト集団そのものではないだろうか。

もっとも釣り好きのボクが最近、残念に思うことは、特に日本近海から多くの魚が消えてしまいつつあることだ。その原因は、環境汚染や近年騒がれている地球温暖化によるものとされているが、それより、過剰捕獲の原因が大きいと思っている。

たかだか、自給率40%足らずのこの小さな島国で、供給されている全食糧の4割近くが、毎日捨てられている現状を考えると、「捕鯨推進」を、躍起になって唱えるのも、本末転倒のような気もするが。

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コメント

No title

こんばんは
お恥ずかしながら、コロなるものを食べた事がありません。
主人は、おでんにコロコロって、言いますが。
食わず嫌い王に出られそうです。

No title

ほのぼのさんへ

鯨のコロを嫌いっていう人は、案外いますよ。
何故だか知りません。
たぶん、想像するに、ザラザラした食感だと思います。

スーパーで、白い身(皮ですか?)を生で、薄くスライスしたものを売っているでしょう。ほのぼのさんも見たことあると思います。酢みそで食べるやつ。

私が小さい頃食べたのは、それの塊でした。

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