昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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今日は真面目な話し。

2009.06.21 (Sun)

臓器移植法改正案、衆院で可決。


いまのカード.jpg

いまの「臓器提供意思表示」カード


6月18日、衆院本会議において「臓器移植法改正案」が採決され、原則「脳死は人の死」として、臓器提供の拡大を目指すA案で可決した。

60年代の終わり頃、北海道大学でW教授による日本最初の心臓移植が行われて、既に40年の歳月が経った。移植手術は成功かと思われたが、結局、患者は亡くなってしまった。あの時以来、この国には倫理観という、一種の信仰のようなものが同居し、脳死は「人の死か否か」が、デリケートな問題として漂流し始めた。

医学の進歩のめざましさは認めよう。がしかし、医学と信仰は別物だと切り離すことができずに、40年前のあの時から、時間が止まってしまったように思う。

「脳死は人の死」かどうかは、家族側にとっては確かにデリケートな問題である。しかしボクは、少なくともボクは心停止にしても脳死にしても、結果としては同じと考えたい。他人のことならいざ知らず、ボク自身がもし、いずれかになったとしても、自分は死を受け入れたいと思う。人工呼吸器をつけられ、身体じゅうに管をつけられてまで、ベッドにしがみつこうとは思わない。家族も同じ考えだ。

親戚の人たちや周りの人間がどう見ようと、死んでいく者の意思であれば、それに従うべきだと思うし、決して偽善で言っているわけではないが、生きていける可能性がある人がいるとすれば、そして、移植を切望しているとすれば、代わりに生きて欲しいと思いたい。どうせ死んだ後のことなど、身体がバラバラになろうと痛くも痒くもないのだから。

6月18日の朝日新聞によると、現行法では、本人に臓器提供の意思がある場合のみ「人の死」とし、あらかじめ本人の意思表示と家族の同意があれば、15歳以上なら許される、となっている。

今回の改正法はA~Dの4通りある。採決の結果は、与党の賛成が約70%、野党は40%である。賛否の理由や思惑は、ここでは分からないが、党派を超えた、あくまでも個人の考えの意思表示だったと思いたいが、これも微妙である。何故なら、この法案を提出した自民党のナカヤマ氏は当然のことながら賛成であったが、党首であり、とりあえず現時点では首相でもあるアソー氏が反対であったからだ。

ともあれ参院でも賛成多数であれば、この改正案は成立するわけだが、当事者である移植を切望する家族側と、提供する側の間に、既に微妙な問題が噴出している。
客観的に見れば、そのような微妙な関係も致し方ないと思うし、今後、移植のための渡航が難しくなることを考えると、これも致し方ないことだろうと、ボクは思う。

念を押して言うが、あくまでもこれは、自分が当事者であったらと仮定しての話しだ。
しかし、現実に患者をもつ家族にしてみれば、自らのチカラで呼吸ができなくても、そこに生きているだけでいいのだと、思っているかもしれないし、誰が何と言おうと改正法がどうであろうと関係なく、呼吸器も管も外す気にはなれないだろう。

仮に1%の望みがなくても誰が外せるか、ということだ。家族はともかく、その僅か1%の望みに賭ける医師にとって、職責を放棄するに等しいと思うに違いないから。
ボク自身、現与党からの提案されたものである限り、一歩引いて静観しようと思っているが、まさかこの法案の裏に、なんらかのカラクリがあろうなどと思いたくない。

ところでボクは、既に10年前に意思表示している。もちろん家族の同意も得ている。


ドナーカード.jpg

10年前につくった「臓器提供意思表示」カード

当時は確か、移植可能な年齢が50歳までとなっていたように思う(よく憶えていないが)。あれから10年、既にその歳を超えてしまった。

<あるHPからの抜粋>
●臓器提供の年齢制限や、病歴による制限
提供者の年齢は、おおよそ「心臓=50歳以下」、「肺=70歳以下」、「腎臓=70歳以下」、「膵臓=60歳以下」、「小腸=60歳以下」とされています。しかし個人差がありますので、この年齢を越えていても医学的判断により提供可能な場合もあります。逆に15歳未満の場合は、法律上の問題から(民法の遺言可能年齢)、本人の意思表示に基づく脳死下での臓器提供はできません。
また、原則として全身性・活動性の感染症や、がん(治癒したと考えられる場合を除く)の場合は、提供できません。その他、各臓器別に細かい基準が設けられていますが、いずれにしても提供可能かどうかの最終的な判断は、臓器提供の際に行われる検査結果によります。
「意思表示カードを持つこと」については、何ら制限はございません(事前の検査なども必要ありません)。前述の通り、年齢や病歴、医学的な判断によって、実際には提供できない場合もありますが、「自分の意思の表明」のためのものでもありますし、もしかしたら臓器提供者になるかもしれない「カードを所持されている方」の状態も、日々変わっているためです。
なお、角膜(眼球)は提供側の高年齢による制限はありません。老衰で亡くなられた方も、がんで亡くなられた方でも提供可能です。

http://www.medi-net.or.jp/tcnet/navi/002.html
となっている。


余談ではあるが、心配事がある。というのは、犯罪を防ぐための法律の筈が、法の隙間をかいくぐり悪用する前例がある。この法案は、少なくとも人の命に関わるのだから、そのようなことがあってはならないと思う。つまり、臓器売買にまつわる不心得なバイヤーなりが暗躍できないための、法の手当が同時に必要だと思う。






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コメント

No title

臓器移植!!!
中々勇気が入りますね
私は今病気と戦っているから
理解出来る様になりましたが
やはり自分の事ばかりでまだまだ
人間が大きくなれません。
夏海さんはすごい!!!!

No title

こんばんわ ♪

わたしも fumikoさんと いっしょです。

なかなか 勇気が・・・

それに 看護学校のとき 解剖なんれいか
みさせられたので。。。。

そのトラウマ 状態か・・

No title

おはようございます♪
私、上のお二方と、おんなじですよ。
カードも持ってない!問題を先送りにしてしまってます。
主人のいとこが、ドロドロ血で、心臓が止まって・・・・98パーだめ。といわれたけど、
奥さんの強い希望で、2パーに賭けた治療
をしてもらい、動かなかった心臓が動いて、
脳障害も出ず、無事に、バイパス手術をうけて退院しました。
こんなこともあるんですね。みんなで、不思議がってますよ。

No title

fumiko1177さん

病気と闘うというのは切実なもんだいです。
実母のことを思い出します。
「臓器提供意思表示」というのは、特に勇気は必要なかったです。ノリとか勢いのようなものでもありませんが、たまたま行ったコンビニのレジのところにあったので、す~っと持って帰りました。
以前から関心があったのでね。


No title

りんりんさんのご職業、医療関係ですよね。
解剖はやったことがないので、その時のトラウマは分かりませんが、ボクの場合、何度か死んだようなものですから、その辺は割り切ることができます。
自分で死のうとは思いませんし、過去にもそんな気持ちになったこともありません。
「死んだら終わり」などと、仮に自分では思っていても、口に出すと引く人がいるでしょう。
そういうのも嫌だし。

No title

ほのぼのさん

危機を乗り越えた人は、案外長生きするらしいです。
たぶん、例の川を渡るところまでいったんでしょうが、閻魔氏に断られたのでしょう。
カード持つことは、個人の自由ですし、ボクみたいに「死」を美化したり、価値を考えたりできない人間のようにはいかない。それも分かっています。
勇気とか、何か特別なものでもありません。
それに、「偽善」が入ると、その場になれば臆病になる。馬鹿の皮が剥がれる。つまり、往生際が悪くなる。と、ボクはそう思っています。

とても難しく、私はわからない。

泥酔版への反応ありがとう。
どうも「重い」ことを「軽く」対処できずに、お互いに面白くHpでの交流ができずすみません。
でも、反応してもらうことで唯我独善の内容も相対化されて、私自身が助けられています。気長にお付き合いください。

このテーマについては、HPに20日付けで書きました。
本当に私は、わかりません。
でも、現世で「何やかにや」とあって苦労しても、誰にでも訪れる「死」の前には、人間の尊厳があればこそ「救われる」と思っています。
この前提が狂いだせば、善人は当たり前だが、悪人であっても救われるという尊厳は崩れ、世間での「善人面」だけが通用していくのでしょう。
悪もあり、善もあり。
なんだか意味不明だが、とにかく世間とはそういうものだ、と理解していますので、尊厳の位置だけは守りたいものです。

No title

泥酔さん

コメント有り難うございます。
20日付けの「ほんのり」投稿文は拝読させて頂いております。

この件では、最近家族や友人とよく議論します。
決していい加減ではなく、また、必要以上神経質になるでもなく、ごく自然に、自分としては考えています。

>悪徳ブロウカー」や「悪徳医者」のお節介で、高額ぶったくりのアメリカに渡る必要はなくなるとは思えない。
とのこと。
自分も、そう簡単にはいかないと思います。
でも、少なくともこれからは、やすやすと移植で渡航できなくなることは分かっていますし、それによって、日本を嫌う国が出てきている。現に、つい先日のニュースで、数億円の報酬を請求された事例もありようで、このことを国自体で腹をくくるきっかけになればいいと思います。

日本は外国に、色んなことに依存し過ぎる。
食糧にしてもそう。
人の命までも、と思われている。

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