昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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田舎の記憶(第4話)

2010.01.16 (Sat)


昭和30年代に入って、毎年のように大きな台風がやってきた。34年(1959年)の伊勢湾台風、36年(1961年)の第2室戸台風は、かすかな記憶の中にある。


uraniwa02.jpg


写真は36年の第2室戸台風直後撮影されたもので、かなり痛んでいる。この台風で我が家の裏庭が崩落し、寸でで家が流されるところだった。写真手前の空き地らしき部分は、崩落した庭を修復した直後のものだ。

ここにびっしりとあった植木や花の一切が、川の中へ消えた。真ん中からやや下に黒い帯が横にある。この下に春来川が流れている。いや、流れていた。その向こうに、当時はまだ砂利道だった国道9号線。

国道沿いに電柱(木の柱)と、稲木(稲を天日に干す木の棚)が見える。国道を挟んで、石垣の階段を上がると我が家の畑、そして、今もある墓地だ。この写真で見える段々畑は他所のもので、我が家の畑は向かって左側の斜面にあり、角度的に見えない。

どこの家庭も、ずっと以前からやらなくなった蚕産が、この頃、農家の副業としてあった。電柱の向こうに見える木が、蚕を育てるための桑の木である。桑の木は栽培が簡単で、畑の畦に植えられあっという間に育った。蚕の臭いはあまり好きになれなかったが、梅雨時に結ぶ実がボクたちのオヤツとなった。

里山は美しかった。今のような便利な機械はなく、総てが人の手で手入れされていた。大阪東京が3時間。この時代は、およそ8時間ほどだったという。我が家から東京まで行くには、まず一日3便しかないバスで湯村温泉まで行き、浜坂行きの便に乗り換える。そこから蒸気機関車で大阪経由か京都経由になる。

確か東京への直行便はなかったと思う。かすかな記憶だが、ボクが4、5才の頃、祖父と横浜へ行ったことがあった。その時は山陰線で京都で乗り換え、東京行きの夜行に乗ったと思う。家を出て、横浜の親戚に辿り着いたのが半日後だったらしい。

便利に慣れた今、急ぐ旅でないと分かっていても、十何時間も鈍行に揺られるなんて、うんざりだと思う人が多いだろう。楽な方法が優先されれば、不便な暮らしは切り捨てられる世の中。機械に慣れてしまった人は、二度と鍬は持たないと、誰かが言った。里山が消えたのは、そんな理由からだろうか?



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コメント

No title

コメント、ありがとうございます。

今回の「小沢 vs 検察」においても不思議だったのが、検察=正義という雰囲気で語られていることでした(マスコミ報道では、です)。

小沢一郎は民主党の政治家。そして、政治家は、いろいろあるとしても一応は選挙で選ばれている。つまり、小沢一郎の考えはわからないとしても、でも、小沢一郎が何者か、はわかっている。

これに反し「検察」って一体何者だ?というのが、ぼくの疑問でした。抽象的な「正義」だなんて、どうしても考えられない。あえて「正義」といえば‥それは裁判所、つまり司法になるわけで、検察が正義だなんてことはないわけです。

で。ま、普通のことだけど、地検ってのは官僚公務員ということに気がついた。また、政治家の不祥事って秘密裏に行われるものだから、これらを知る立場にあるのも行政=公務員なわけです(普通の人にはわからない)。

でも、そんなことがテレビでばんばん報道されているのは、あきらかにリークなわけでしょ。リーク自体、公務員の守秘義務みたいなものに抵触していると思うんだけど、でも、あきらかにリークは行われている。内容もそうだけど、テレビでも「当局への取材によって‥」などと言っているからね。


民主党は、国会での官僚の答弁も、官僚の記者会見も禁止したわけです。地方や民からの陳情も民主党に一元化した。その他も含めて「官僚はずし」が露骨に行われたし、これからも特別会計を含めての切り込みをやっていくことが目に見えている。

このまま、やられたらたまったもんじゃない!‥とでも思ったんじゃないだろうか。で、官僚はずしを強力に推進している小沢一郎を、なんでもいいから刺殺したい‥。

わからないけどね。でも、官僚の立場からは、小沢一郎へ刺客を送るだけのアリバイはいっぱいあるわけですよ。そして、官僚公務員は元来、隠微にこそこそと行動する人種だけど、警察や検察だけは武力を背景に持つ能動部隊です。

官僚公務員の反逆として、いろんな情報の「検察への提供」が(そのマスコミへのリークも)行われていると思います。


あのね、戦前の日本で「軍部」が力を持って、政治家を殺人までして政治支配を受け付けなかった、その結果、戦争にまで突き進んだ‥とも言われています。軍部って、官僚公務員の一部なわけです。全部が真実かどうかはわからないけれど、でも、これ的なところは無かったとは言えない。

今回の検察のやり方は、いうなら「警察国家」を思わせるものではないだろうか。


もっと「裏読み」をすれば‥。
田中角栄はアメリカのいわば指示によって検察が動き、命脈を絶たれたわけです。この場合は、ロッキード社から情報がリークされ、これに押されて検察が動かされたんでしょう。

今回も、裏で、アメリカの動きがあるのかもしれない‥。ヘタな政治小説みたいだなあ。


検察や警察なんか、正義というニンジンを見せられて、ただ「取り締まる」だけの存在なんだから、その「ニンジンを見せている」人間たちが、どこかに居るはずです。

その第一候補が、他の省庁でしょうねえ。つまり、省庁を横断するところの官僚意識が、検察を応援していると思います。

その第二候補は、アメリカかもしれない。

No title

nineupさん

小沢は今、「ここまで来たら引っ込みつかない」ところまできてるから、たぶん「知らん存ぜぬ」でいく可能性があります。これ、同じことの繰り返しだからね。

そんなことはどうでもいい。それに周囲の輩は、敵も含めて、薮から蛇を追い出すようなことはしないと思います。やたらそういうことが好きなのがマスコミで、そいつらだけが騒いでる。

国民、少なくともオレたちはもううんざりしてる。
学校の成績がどれほど良かったんか、いい学校を優秀な成績で出て、留学でもして、なんの実績もないままに、長ったらしい肩書きを名刺に入れて。

そや、突然思いだしましたが、城山三郎の「官僚たちの夏」。あれをもう一回読みたくなりました。あれはもう30年以上前でしたから、細部に憶えていませんが、確か池田(勇人)内閣時代が背景だったと思います。

先日あったドラマ(佐藤浩市が主人公)、3、4回ほど観ましたけど、なんか、ちょっとちゃうなぁ。あんな軽いもんちゃうなぁ、と思いました。

ともかくね、あの頃の官僚のあり方が、今のそれと「月とスッポン」ほど違う。その頃の官僚は本気で日本のことを考えて、命さえ張っていた。本気で「日本のためなら死んでもいい」と思っていた。そう、あの原作で感じました。

訂正します。
「月」も「スッポン」も例えにつかっては失礼だった。



いやーーーー、この件に関しては直に話した方がいいけど、無理なようで。
また、メールします。


No title

昔の風景写真って貴重ですよ。
この電柱、いいな~~~。

No title

DAIKさんへ

この写真いいでしょう。
この写真のオリジナルは例の本を出版した時に、出版社で失いました。一枚しかないのに残念。
これはスキャナーでとったデータなんです。
昔の電柱は風情がある。


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