昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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方言の話し(その3)

2010.01.24 (Sun)


ホテルの仕事を手がけたのは、福山が最初であったと記憶している。それは、宝ケ池のホテルの数年前であった。

ホテル開業の仕事というのは、どんな規模でも最後は体力勝負の仕事になる。開業前だから施設は完成していない。内装工事の合間を縫って取材や撮影をやらなくてはならない。
あの時も総勢20人以上のスタッフで、ほぼ20日泊まり込んでの仕事であった。

地方で仕事する時、一番苦労することは言葉の問題である。四六時中慌ただしい現場では、意思疎通ができるかどうかが、作品のクオリティに大きく影響する。

いわゆる「地」の言葉でまくしたてられても、何やら外人と話しているようだし、関西弁そのまま口にすれば、それこそケンカにならないとも限らないから、言葉の違いというのは、厄介で面倒なものである。

仕事の初日のことである。福山駅の改札を出て、突然耳にしたのは鶏の鳴き声のような言葉だった。
「あけぇー、ええけぇー、こけーこぉー」

この鶏語を耳ダンボにして聞いていたスタッフ全員、口をアングリと開けたままであった。もちろん誰ひとり解説できる者はいない。ボクはこの言葉の意味を、何となく聞いてはいけないような気がして、その場を立ち去った。
だが、この強烈な言葉は後々まで記憶に残り、その後15年間、ボクの中の「謎」となった。

1993年夏、それまでいた会社を辞め、福山の時以来ずっと仕事をしてきたある人に誘われて、当所で事務所を開設することになった。

後日聞いたことなのだが、この福山・備後地方の方言は、どうやら三河地方の流れを汲んでいるという。それもその筈、福山の初代城主が三河出身の「水野勝成」であったからだ。

福山に移っての仕事は、大枠順調な滑り出しであった。そうしたある日、またしても例の言葉を耳にした。「謎」の鶏語である。間髪入れず、隣にいた友人に訊ねた。

こういう意味であった。
「あけぇー、ええけぇー、こけーこぉー」の「あけぇー、」は「あそこへ」であり、「ええけぇー」は「いいから」、「こけーこぉー」は「ここへ来い」。つまり、『あそこへ行くのか?いいから、こっちへ来なさい』となるそうだ。

ついでだから記憶のある限り列記してみると、
「ほいじゃけぇー」→「そうだから」
「こぎゃぁーに」→「こんなに」
「せにゃー」→「しなければ」
「ほんにゃー」→「それなら」
「あぎゃぁーな」→「あんなに」
「・・・じゃった」→「・・・でした」
「いけまぁー」→「ダメだろう」であり、関西弁なら「あかんやろ!」となる。
このあたりは初めて聞いたとしても、分からないことはない。しかし、こういう言葉が会話に混じると、わけが分からなくなるのだ。何例か挙げるが、読者諸君に分っかるかなー。

(1)めっきい (2)おらぶ (3)じなくそ (4)うんま (5)どぎちい (6)みゃーだりー (7)きききき (8)はぶてる (9)つきゃぁー (10)へぇで
さあ、どうだ!



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コメント

No title

はい
解りません
①大きい???
②私???
③馬鹿???
④美味しい???
⑤うるさい???
⑥お前達???
⑦?????
⑧自慢してる???
⑨????
⑩はい???
何個あってますか???

No title

御免なさい
②叫ぶ  訂正

No title

fumikoさん、こんばんは。

難しいとおもいますよ。
(2)は「叫ぶ」です。
(4)は、まあ正解としまよう。
  正解は「お菓子」。
後は次回に。

No title

「さあ、どうだ!」でファイティング・スピリットに火がついた。‥と、冗談はさておき、ぼくのお婆ちゃん(中学生の頃、亡くなった)が九州なまりで、その姉妹(親戚になる)も九州なまりだったので、ある程度、九州の長崎あたりの言葉には耳が慣れています。

この慣れからでは―――。
「ほいじゃけぇー」→「そうだから」
「こぎゃぁーに」→「こんなに」
「せにゃー」→「しなければ」
「ほんにゃー」→「それなら」
「あぎゃぁーな」→「あんなに」
「・・・じゃった」→「・・・でした」
―――あたりは、なんとなく、ああ~と理解できるように思いました。

ただね、解答があってのことだからということがあります。また、口語の流れのなかでの言葉ということがあるし、わかったりわからなかったりはかなり微妙な感じです。

ただ、「いけまぁー」→「ダメだろう」は、完全にわからなかった。
(勘だけど、「ま」がnotなんだろう。「いけ」は可能(available)の意味じゃないか(いける=大丈夫の意味です)。つまり、関西弁では「いけまへん」「あきまへん」の変形のように解釈するんだけど‥。)

さて、「夏海の挑戦」ですが―――
1)めっきい ⇒めったに。(自信なし)
2)おらぶ ⇒叫ぶ。(絶対の自信)
3)じなくそ ⇒????
4)うんま ⇒????
5)どぎちい ⇒非常に、どエゲツナい。(やや自信)。(あるいは「ドケチな」か)
6)みゃーだりー ⇒??
7)きききき ⇒????(完全にわからない。ははははは‥)
8)はぶてる ⇒????
9)つきゃぁー ⇒??
10)へぇで ⇒だから、それから。(自信あり)

わからないなあ。方言だから口語だし、その口語の文脈がわかれば、かなり見えてくるところがあると思うんだけど。


ぼくは大学時代(下宿が多かったけど)、地域は限られているけど関西以外の友だちと日夜、話しまくっていたときがあった。ぼくのお婆ちゃんが長崎言葉ということもあったし、(とくに考えたというわけではないのですが)、その頃、ああ、この言葉はこんな感じで他の方言とつながっているんだなあ‥てなことを、おもしろがっていたいたことがあった。

このときの、解釈術で考えると―――。

「ほいじゃけぇー」→「そうだから」
*「じゃけぇー」=「だから」(じゃ=だ、けえ=から)。
*「ほい」=「そう」。関西弁では「そやから」が「ほやから」と同意です。
(でもねえ、こういうことって口語の流れのなかにあるもので、発音だけを取り出されても、なかなかわからないところがあります。)

「こぎゃぁーに」→「こんなに」
*「こぎゃぁ」→「こんな」。で、「ぎゃぁ」は「んな」で「‥のような」とか「like」ということ。ぼくのお婆ちゃんは、よく話していました。たとえば『こぎゃぁ~教育ば、よくないばい』みたいな感じです。

「せにゃー」→「しなければ」
*大学時代のワイ歌に、♪ひとつ出たほいのよさほいのほい~、♪ふたつ出たほいのよさほいのほい~というのがありました。「せ」とは「する」=つまり「do」。血気盛んな学生時代の理解はムニャムニャの理解ということでした。「せ」とは、ここまではいわば弱い命令です。

「にゃ」は「ければ」で、通常は「ならぬ」がその後につくのですがこれが省かれている。結局、「must」ほどきつくはないけれど、でも、「しなきゃならないよ」という感じと「やるべきこと」とが融合している。

*「ほんにゃー」→「それなら」
関西弁で「それなら」を「ほんなら」といい、「ほんだら」とも言う。「にゃー」が「なら」になり、「なら」が「だら」に変容していったと思う。

*「あぎゃぁーな」→「あんなに」:あぎゃーなことはないけん⇒あんなことはないから。
*「・・・じゃった」→「・・・でした」
―――このふたつは、ぼくのお婆ちゃんにとっては普通の言葉でした。

お婆ちゃんの言葉づかいで、ぼくがおもしろいな!と思ったのは、関東弁との‥妙な意味での類似性です。

お婆ちゃんは「~さな」と断定の意味でよく言っていた。ニュアンスとしては「××は中学生さな!(中学生なのよっ!)」の感じ。ぼくは大学に入って関東弁に馴染んできた頃、気がついたのですが、関東の言葉は「だってさ」という言い方がありました、過去完了形とでもいうのかなあ。

ともあれ、関東弁の「さ!」の過去完了的な放り投げ方と、それに「な」をつけたときの放り投げ方とは同じものだと思える。「だってさ!」「ちゅーことってさな」。


なんとなく、こんなの好きだからノッてしまいました。正解を知りたい。同時に、その根拠も知りたいなあ。

No title

大阪に来るまで
名古屋から九州まで関西弁だと思ってました。
みな同じように聞こえて。

はじめまして

 余生少ない音楽好きのジイジです。

夏海 漁さん素晴らしいお仕事ですね
自分の仕事が残るのも恨めしいです。

方言も備北地区と広島とは少々違いますね
何しろ広島弁は「仁義なき戦い」で有名
のどぎつい言い回し、今はなるべく方言を
話すようにして、若者に残すようにジイジ
継承中です。 よろしく

No title

こんばんは^^
息子のお嫁さんのいとこさんが、長崎で・・・言葉、わからんかった。。。。
並んでますが、むずかしいですね。
行くとこ、行くとこで、方言こなしてきたの?

No title

nineupさん、はははは・・・・、投稿文より長~~~いコメント、ありがとう。ファイティング・スピリットは感じましたぜ!

なるほどね、貴兄のいう通りかも知れません。
漢字には必ず意味があるように、某かの意思表示がある現れなんでしょう。方言というカタチに変えただけで中身(言葉の意味)は、必ず見えてくる。そう信じて疑わなかった。けど、やっぱり難しかった。
つまりね、分からないひとつの言葉の意味を解読している間に、次から次に難解な言葉を浴びせられると、「えー、もう知らん!」と投げ出してしまう。
こんなことが日常的にありました。

まっ、ともかく(2)(5)(10)はおおてます。
(1)も(3)も(8)(9)も、言葉からは想像もできない意味です。

(6)は簡単に分かると思いましたが。

(7)は、驚くべきものです。

次に投稿する時に、回答します。



No title

DAIKさん、こんばんは。

「名古屋から九州まで関西弁だ」って、DAIKさん、変やわ。

まず沖縄と九州ではまるで違うし、九州地方と中国地方も違う。四国と関西は通じるところがあります。
同じ広島内でも東と西では若干違う。特に、東部(備後地方)は、どちらかと言えば名古屋の方に近い。

関西でも、大阪、京都は似ているようで違う。奈良も若干違います。
関西弁と一括りにしても差し支えない範囲でしょうが、大阪と京都は明らかに違いますよ。

そうそう、山陰でも丹後半島から東西で違います。


No title

yoshijiiさん、こんばんは。

音楽が得意なんですか?
歌でも楽器でも、音楽が得意な人が羨ましいです。
次男は東京で、趣味で音楽活動(バンド)してますが、私は音痴で楽器に触れません。

カラオケは30年ほど前に、どこかの飲み屋で、無理矢理マイク持たされ、恥をかいたのが最後です。歌のうまい人は、「場」を和ませてくれるチカラがありますね。すばらしい。


No title

ほのぼのさん、こんばんは。

九州弁、ボクはすきですよ。
人懐っこさがあるでしょう。
鹿児島は豪快さがあるし、長崎は柔らかくて丸さがある。佐賀と大分は分からないけど、熊本は頑固で四角っぽさがある。宮崎があっけらか~んとした人の良さ。福岡は、形容が難しいけど、長崎の良いとこと人懐っこく柔らかさがある。でも、北九州はちょっと荒っぽさがあって下品ですね。

行くとこ行くとこの方言は使わなかったです。
と言いますか、そうそう簡単には関西弁は抜けません。ですから、最初から諦めて関西弁で通しました。

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