昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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内モンゴルの食事事情

2010.05.27 (Thu)

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包頭(バオトー)という内モンゴル第2の都市がある。人口のほどは、聞いていたが覚えていない。包頭の主な産業は鉄鉱石と石炭である。滞在しているフフホト市(内モンゴル自治区の首都)からの移動中に見る大小のトラックの積み荷は、ラグビーボール型のスイカを無造作に山積みされているか、さもなくば石炭である。

我々を乗せたチャーターバスの横を、けたたましくクラクションを鳴らして追い抜く。荒っぽい運転だから、満載した荷台の天井から、ハンドルを切る度に石炭がバラまかれていく。フフホト市の東へ向かって走る僅かな高速道路、黄砂を巻き上げる幹線道路や砂利道を問わず、いたるところに石炭が転がっていた。

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道はどこかで繋がっていて、多少間違っても方向さえ正しければ、やがて目的地に着く、というのは日本の感覚である。ここは果てしなく伸びる一本道だ。脇道の殆どが轍のない農道で、その農道でさえ人影が皆無である。

延々と、地平線まで伸びるひまわり畑と、空のブルーとに分断されている。高速で数十分走る間の、ひまわり畑の黄色一色は目を奪われた。ひまわり畑の次がリンゴ、リンゴの後がトウモロコシといった具合だ。黄色とブルーとグリーンの3色しかない大平原の中を、もうもうと埃を巻き上げる、終わりのない一本の線があるだけだった。

石炭満載の真っ黒なトラック群に挟まれたまま、バスは包頭に滑り込んだ。包頭の中心街に立つと、四方八方から幹線道路が伸びているのが分かる。石炭トラックは、そのすべての道を埋めるかのように、包頭に集結するのだ。
そのために街全体が黒く煤けている。町も通りを歩く人たちも、輪タク(自転車の後部に箱車を繋いだ乗り物)も、民家も店も、何もかもが黒ずんで見えた。

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黒ずんだ町に降り立った。石炭特有の刺激臭が鼻を突く。毎日こういう環境で生活していて、どうにかならないのかと不思議でならない。
早朝、フフホト市を出発して約300キロ、ちょうど昼食時であった。あらかじめ予約されてあったレストランに入る。レストランとはいえ、ただ大きいだけの大衆食堂といった風景だ。

入り口に暖簾のように垂れ下がっている分厚いビニルは二重になっていて、出入り口の辺りで切れている。一枚目の切れ目を分け入ると、少しずれて二枚目がある。それを無事通過すると、店内に入れるわけだ。

店の中は土間になっている。凸凹した土間に5人掛け用の丸テーブルが並んでいた。凸凹の土間だから、テーブルが何とも危ういバランスで保っている。既に予約してあるから、イスに座ったと同時に次から次へと料理が運ばれる。中華料理店によくある、丸テーブルの中心が一段高くなって回転するやつである。回転する中央に大きなお皿が埋まる。そして各席にもそれぞれ料理で埋まった。

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日本では、お客が席につくとまずお水が出てきて、おもむろに注文を聞く筈だが、ここは、水の貴重さを知らない日本ではないのだ。水が欲しければ、店員にお願いして出してもらう。これがルールであって、注文しない席には決して出ない。その替わり料理の多さは仰天ものであった。

日本人の小さな胃袋のことなど、全く眼中にないのである。テーブルを埋め尽くした皿が空いていないのに、第二弾が出てきて二段重ねとなる。更に三段重ねとなってようやくコースが終了するのである。シャンパンのグラスタワーを見ているようであった。

メイン料理は羊肉だが、それ以外は日本の中華料理店でのそれと大きく変わらない。しかし、日本海から1500キロも内陸なので、海の魚がないし、淡水魚でも高価である。長い間、日本を離れるとご飯が恋しくなるもの。でも、ご飯もあるにはあるが滅法不味かった。

ご飯より美味しかったのは、「パオズー」という大きな饅頭で、ちょうど肉まんの中身がない蒸しパンのようなものと思えばいい。これが気に入って、帰国した後、方々探しまわったほどだ。結局見つからなかったが。

テーブルじゅう料理だらけになっていて、一向にお皿が空く気配がない。その内ハエが料理めがけて群がってくる。現地の人たちは、ハエのことなどまったく気にせず、黙々と食べ、大きな声でしゃべる。その真ん中で日本人だけが、殺人的な食事にうんざりしながらハエを追い払う。

食事に恐怖を覚えたのは、後にも先にも、この時だけである。

(以前行った中国・内モンゴル自治区での一コマ)
複写物のまた複写ですので、写真の状態が良くありません。

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コメント

モンゴルって
臭いはどうでしたか???
ハエのこと聞くと昔の日本!!!
朝青龍が企業に奮闘してるもの
わかる 国ですよね

fumikoさん、こんばんは。

内モンゴルは、中国の東北地方にある自治区ですから、あのウランバートルのあるモンゴルよではありません。それでも日本の国土の倍以上あります。臭いはありませんが、所によって特有な臭いがしますね。たとえば、食堂の多い区域では、日本の中華街のような脂の臭いがするし、包頭のような石炭の町などは、もろに臭います。

大陸的とはこのことですね。
遊牧の旅、ジプシーか~~~~、いいな♪
だけど個性を発揮する場所ではないかな。
そんなことは無意味に感じる。

DAIKさん、仕事中?

遊牧民、いましたよ。
大草原に行った時でした。
我々が宿泊する、旅行者用のパオ以外は何もない所。
真っすぐの地平線の、ある一点から遊牧民が湧いてくるんです。
フッと。
言葉は分からないけど、「どこから来たの?」ってジェスチャーで
訊ねたら、「あっちの方」って。
あっちは、地平線しか見えない。
彼らは、狼が恐いので見張り番として犬と一緒。

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