昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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コマツカタ タダシ

2012.03.18 (Sun)

時々、茶店でお茶飲みながらの人間ウォッチングすることがある。『この人の中にはどんな物語があるのだろう』というやつだ。
ひとりで静かにお茶している人、集団でやってきて、あることないこと大声でしゃべっていたり。

聞く気もないけど、勝手に耳に入ってしまう会話の中に、本心で言ってるのかと、甚だ疑わしい話しもあったり。押し並べてみれば、人間って思い込みが激しくて勘違いするものだなあって、つくづく思ってしまう。例に漏れず自分もまた同じなのだが。

ところがボクよりウワテがいた。ヨメである。
それは『こいつ、どういう性格なのだ!』と、思いたくなるくらい頑で、自説を曲げようとしないから始末に悪い。

これは随分昔のことである。結婚して暫く言い続けていた人の名前に「コマツカタ タダシ」というのがある。
人の名前をよく知っている彼女のことだから、きっとその人は存在していて、ボクだけが知らないのだと思っていたが、ある日、TV画面に現れた俳優を指差して「コマツカタ タダシ」と言ったので、そこで初めて気づいた。

俳優の名前は「小松方正」だった。性格俳優の彼を、ボクは好きだった。しかし、ボクはずっと「コマツ ホウセイ」だとばかり思っていたので、そのことを言うと、彼女は「ホウセイ」なんていう名前はあり得ないと言うのだ。




こういうことである。名前でも何でも、ある一定の法則性に沿って付けられ「方」と「正」がくっついた名は、名前として法則に反するのだと考えているようだった。

今では、昔のように姓は姓、名は名として法則に基づいた姓名が主流とされた時代と違い、珍しくもないが、当時の彼女の中では法則に反するものは、一切あり得なかったに違いない。

だから、「タダシ」という一文字が、名前として成立している限りにおいては「コマツカタ」までが姓なのだと思い込んだのだろう。

これは笑うしかなかった。笑うしかなかったが、彼女にとっては人生を覆すくらいの大問題であった。それと同時に、ボクの中にもまた、『自分が勘違いであったのか?』という一抹の不安に駆られた。

「コマツカタ タダシ」事件は、このまま解決することもなく、また、ボクの中に疑惑を残したまま月日が過ぎた。

その事件の後、再び新たな事件が発生した。
「エキショ コウジ」事件である。
あのイケメン俳優「役所広司」が巷を賑わせていた頃、ボクは普通に「ヤクショ コウジ」と言っていたが、実はヨメには許せないものがあった。「役所」は公務員が住むところであり、「ヤクショ」と呼ぶには相応しくない。だから「エキショ」と呼ぶのだと思い込んだ。分からないけど。

あまり「エキショ」「エキショ」と言うものだから、ボクは友人たちとの会話の中で、ついうっかり「エキショ コウジ」と言ってしまった。ついうっかりだ。

ボクは今でも勘違いすることがある。だが、ボク以上にヨメは強力である。

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コメント

楽しい

春の便りが伝わってくるような「夫婦」の暖かな空気に
感動しました。
ギクシャクした世間の中で、こういう「夫婦の会話」がさりげなく「或る事」は、読んでいる僕の棘を一本づつ抜いてくれる大切な作業になりました。ありがとう。

シリーズでお願い

毎度です。これ、面白いわ。
「コマツカタ タダシ」いわれても、わからんわなぁ。昔の俳優とか監督とか音読み多いからなぁ。
最近もの忘れも手伝って、ますます人の名が出てこない状況に。夫婦の会話もじっくり時間かけてやるしかないね。

こんばんわ
春爛漫とはまだ 遠いかな???
いいえ この話 いいですね
夏海さんも 奥様につられて 信じているのに
ほのぼのと暖かい家庭が見えます。
私は最近は名前ではなく あれ~~っそれ~~~
あの人 頭パニックです。
困ったもんですよ

中年不良探偵団さんへ

暖かな空気などと言われますと、気恥ずかしいのです。
タマに聞けばそれもまた面白いのでしょうが、
度々あるとね・・・

確かに世間では、会話が少なくなったと思います。
こういう子どもじみた会話でも、あった方がいいのでしょうね。

okiraku_AOさん

毎度。
そやねん、特に芸能人関係はちょっと読めへん名前があるからややこしいです。
俺なんか、人の名前を覚えるのが苦手やから、ヨメでも誰でも言ってることをすぐに信じてしまう。
信じて恥をかくのは自分なんだけど。

fumikoさんへ

寒いですねぇ、いつまでも。
ワカメ採りしたんですか?
今が旬だから美味しいんでしょうね。
ボクは寒いのが苦手やから、毎年5月に行くんです。

こんな思い込みの応酬は、時に嫌になるんですよ。
というのは、頑固なふたりが言い合いする図って、
よく考えたら、小学生のケンカみたいでね。

まだマシなほうかもしれません

夏海 漁様 こんにちは ブログの更新をサボっていてすっかりダラカンになり、失礼ました。

役者名の読みについては誰もがどこかで必ずとんだ覚え間違いをしているのではないでしょうか。

小生も以前、藤原紀香をフジワラキカとやってしまい、他人に笑われたことがありますし、もう大分前に物故された長身俳優で古尾谷雅人さんの名前も未だに正確に読めないで居ます。
発音してそれが本人を指すものであることが分かればそれほど問題ではないようにも思えますが、人の名前のことですので微妙な部分もありますね。

役所広司の名前については作家の童門冬二が講演会の中で「自分は公務員上がりであるが、役所広司も同じく公務員上がりだ」といっていました。
彼の名前はそこから来ていると童門さんは言っていましたね。

ぶちょうほうさま

花見はいつになるやら、なかなか春が見えないですね。
寒いと、外出する機会が減ってしまい、ブログ更新が激減しています。

役所広司が公務員だったとは、初耳ですね。
なるほど芸名は、何かしらヒントやきっかけみたいなものから成るのでしょうか。
自分のペンネームとか、ブログで言えばハンドルネームになるのですが、何やら衒いとテレのようなものがあって、ピッタリくるものがないです。ちなみに、夏海 漁は悩んだ挙げ句、夏と海と釣りが好きだったところから着けたんですが。

老人のうわごと

訪問ありがとう。
利用する人がいなくなれば「経営」効率化という合理的に見える数字いじくりで、消えてしまうと、それが「当たり前」で、僕たちの「思い」は、ただの「懐かしがりや」という時代遅れの分類に入れられてしまう。
時代のキーワードの「夜行列車」というコトバが消えることで、何かが失われていくのは分かるが、では、新たな「コトバ」が、新たな「同意」を得ることが出来たのでしょうか。
いつも、疑問ばかりの「老人性」うわごとの連続の日です。
ではまた。

中年どの

お言葉ですが、「うわごと」などと言いたくありません。
前政権のK-泉時代に施行された「経済規制緩和策」の結果が、経済社会の格差と、経済最優先・不経済切り捨てになったのだと思います。今でも。

こんな時代の中でも、何か工夫して立ち上がることが考えられる企業はいいのでしょうが、どうやら、小さな会社は徐々に淘汰され、大企業ばかりが大手を振って歩いているように見えます。

私の実家がある播但線がいい例です。
山陽線と山陰線を繋ぐ路線ですが、姫路から途中の駅まで電化され、中途半端に乗り継ぎ、その先、和田山まではディーゼルのままなんです。
つまり、過疎化した地域間は経済社会の隅に忘れ去られた状態なのです。

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