昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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短編のつづき

2012.10.22 (Mon)

菜緒(仮)---2

「誰も来てはれへんって、大隈さんもですか?」

 大隈二郎は聡の直属の上司である。遅刻常習犯でちゃらんぽらんな大隈を聡は、憎めなかっただけではなく、ある意味、憧れ的な存在でもあった。聡がもともとルーズな性格だからという理由で、共感したのではない。

また逆に、大隈のそういう生き方の真似ができるとも思わない。が、そう思いながらも大隈のようにできたらなどと、心のどこかで、密かに願ってもいたのも確かである。

nao.jpg

 いい加減な人間は、何も大隈ひとりではなかった。デザイン部長の森田にしてももよく遅刻するし、時々部長会議をすっぽかすらしい。ADの殆どは、始業時間が九時半と思っていないふしがある。それより、十時半を始業時間と決めている人間さえいるのだ。

 半年過ぎてもまだ、学生気分の抜けない聡は、この辺り、すごく気分が楽であった。二回や三回くらい遅刻したって、文句など言われることはないと。

でも、口には出せない。それに、遅刻しても仕事をこなしているADと違い、席さえ与えてもらえていないペーペーのド素人である聡が、そんなことを一言でも口にすれば、立ち所に、せっかくの話しがふいになるかもしれないからだ。

 いい加減というのではないが、常日頃変わった性格と言われる聡から見ても、相当、変わって見える人間がいた。ギターが上手い先輩で、聡のチームの太田という。彼は昼食から帰ってきては、いつもギターを弾くのだが、最後まで弾いたことが一度もない。イラストレータの津田は、旅先で手に入れたコキリコで踊る

。貧民ゲームに没頭する人。お菓子箱の仕切りめがけて十円を投げ、数字の多いものが、積み上げたお金を頂くという十円ゲームに没頭する。十円ゲームが飽きたというので、次に考えたのは輪投げである。輪投げと言っても単なる輪投げではない。セロテープが入った紙缶を輪切りにして、ビール瓶めがけて投げるのである。

紙缶は真っすぐ飛ばない。風の抵抗でどこへ飛んでいくのか、まるで見当がつかない。紙缶の輪っかを投げる時の、微妙な力加減と放すタイミング、それに、ビール瓶を直接狙うのではなく、どの位置めがけたらビール瓶に到達するかを、解析しなければならない。これは非常に難しい。百回投げて一回引っかかるかどうか、殆どまぐれみたいなものだ。



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コメント

ちょっとちょっと

ちょっとちょっと、リアルやわぁ。続きがコワイのね。
うかつにコメントも出来ない空気がいっぱい。

AOさん、まいど!

いやいや、これフォクションやし。
まぁ、ちょびっとだけ参考にしてる、くらいでっか。
Sではオレの人生の、たぶん最高の時やったし、嫌なことは全くなかったから、書けへんよ。嫌な材料がないって。
わりと自由にやらせてもらったし、今でもしょっちゅう思い出すよ。

とはいえ、物語っていうのはオモシロオカシク書かんとあかんやろ?
そやから、そういう部分がもしあったとしたら、勘弁でっせ。

なんとなく、ニヤニヤしながら読ませてもらってます。

おもしろい展開になりそう、期待してまっせ。

こんばんわ
なおって 写真の方みたいに綺麗な女性なんだろうね
楽しみにしてます。

nineupさん

こんばんは。
例によって、箱書きいうのでバラバラに書いてて、
これって、つなぎ目いうのが結構難しいですね。
何度やっても、すんなりいきません。
ノート一冊分は書き溜めてるのに。

ふみこんさんへ

そうそう、想像の世界ですけど。
若干細身(細いのが好きっていうのじゃないけど)で、色白で、切れ長の目で、髪が長くて、白のブラウスが似合いそうで、ついでに胸が大きく、くびれた人、かな。

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