昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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「曽根崎心中」

2013.10.08 (Tue)

近松門左衛門の「曽根崎心中」という作品を知らない人はまずいないでしょう。そう、人形浄瑠璃作者の作品です。
これは実際にあった曽根崎天神でのお初、徳兵衛の心中事件をモデルにした人形浄瑠璃。後に歌舞伎にもなりました。

ボクは昔から、「曽根崎心中」の現代文訳したものがないか探していました。それがこの本。角田光代さんの「曽根崎心中」リトルモア。もちろん原作は近松門左衛門ですが、ものすごく分かりやすい。

hon.jpg

ちなみに「曽根崎心中」の原作と言えば

−−−この世の名残り、夜も名残り。死に行く身をたとふればあだしが原の道の霜。一足づつに消えて行く夢の夢こそ哀れなれ。あれ数ふれば暁の、七つの時が六つ鳴りて、残る一つが今生の、金の響きの聞き納め。寂滅為楽と響くなり。鐘ばかりかは、草も木も空も名残りと見上ぐれば、雲心なき水の面北斗は冴えて影うつる星の妹背の天の河。梅田の橋を鵲(かささぎ)の橋と契りていつまでも、われとそなたは女夫星。必ず添ふとすがり寄り、二人がなかに降る涙、河の水嵩も勝るべし。−−−徳様に離れて、片時も生きていようか そこな九平次のどうずりめ 阿呆口をたたいて 人が聞いても不審が立つ。どうで徳様 一所に死ぬる わしも一所に死ぬるぞやいのと。足にて突けば、縁の下には涙を流し 足を取って おしいただき。膝に抱きつき、焦がれ泣き。女も色に包みかね 互いに物は言はねども 肝と肝とにこたへつつ しめり 泣きにぞ泣きいたる。−−−

とまあこんな感じですが、半分わからない。原文は更にさっぱり。

monnzaemon.jpg
近松門左衛門像(尼崎市近松公園)

角田女史の作品は、ストーリーは「曽根崎心中」なんですが、最初の出だしから違います。

−−−鳥の声がする。やがてしなくなる。入れかわるように、あたりの茶屋が戸を開け放つのが聞こえてくる。開け放たれた戸の奥からは、女たちが階段を上がり下りする音が聞こえる。泊まりの客に干物か何か用意しているのだろう。−−−

角田女史の作品を読んで、たぶん3ヶ月ほどになりますが、すごく分かりやすくて優しくて、しかし彼女の得意技が随所に出ていて、臨場感が溢れています。

でも、やっぱり原作の近松作品は、恐ろしさが格段に違う気がする。読み辛くて1ページ理解するのに何時間もかかるけど、浄瑠璃の技が組み込まれている分、技ものだなあと。


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