昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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台風、おそるべし。

2006.10.26 (Thu)

戦後、大阪や京都、奈良を直撃した超大型台風は、昭和25年のジェーン台風と昭和36年の第二室戸台風である。ジェーン台風については、実地に体験したのではないが、親や近所の人たちに何度も聞かされていたので、凄かったことは知っていた。長屋住まいの当時、いちばん東の端に住んでいたボクらの二階の壁が吹き飛ばされて、外から丸見えになったというのだから、推して知るべしである。その後、台風は幾度か来たが、雨漏りする程度のものだった。昭和34年の伊勢湾台風もスケールは大きかったが、京阪神にそれほど影響はなかったのである。

しかし、昭和36年の9月、太平洋上にきれいな放物線を描いて室戸岬をかすめ、大阪湾へ入ってきた第二室戸は凄まじかった。その年の5月、新築の家に引っ越していたボクと家族には、少し油断があったのかもしれない。台風の準備もそこそこにしていたのだ。暴風雨が近づくにつれて、慌ててずぶ濡れになりながら雨戸を打ちつけたりしていたのだから…。

そのとき父親は仕事先にいて、家族といってもボクと母と祖母の3人だけだった。そのうち家のまわりをグルグル旋回しているような強烈な風が、わが家に襲いかかってくる。ボクは雨戸のなかった炊事場の窓を守っていたが、容赦のない暴風が窓を押したり引いたりして、小学6年生のありったけの力で押さえていいても窓が内側にはずれそうになったりするのである。まさに泣きそー、という感じだった。

窓からは瓦や看板やなにやらが小石のように飛んで行くのが見える。隣の建築中の家の土壁がすべて落ち、竹の骨だけが哀れな姿をとどめている。近くの神社の大きな松の木がススキのように揺れている。台風が通り過ぎた後は精も根も尽きはて、家族3人ヘナヘナと座り込んだ。電気は停電、水道は断水で、復旧の見込みもついていなかった。この台風で大阪市の西部は水浸しで、その後、今のような高い護岸が建設されるようになったのである。

あれからン十年、これほどの規模の台風は京阪神を不思議と避けて通っているが、第二室戸以来、ボクには台風が発生するたび、その進路を祈る思いで見守るクセがついた。室戸岬をかすめる超大物が、今年もやって来ませんようにと、である。

台風2.jpg

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コメント

ことの細部は違うけど、夏海さんの「祈る思いで見守る」ということは、まったく同じ。

ぼくはジェーン台風を知ってます。…といってはっきりしないんだけど、でもたいした被害はなかったと思う。台風の目が大坂をとおったらしいけど(台風の目は静かということでもあったし)、で、ぼくと仲良しのフジイくんは、近くの公園に行って遊んでいたような記憶もある。

でも、その後、台風というと、物々しい警戒態勢が常識化し、過敏になっていった。

実際に、台風の被害にあったのは一年ほど前のこと。バカバカと屋根が鳴っていた。ちょっと風が吹けば、我が家の屋根はこんな音をたてるのですが…。翌日の夕方、ぼくの家の前にアルミの板が置かれていた。ぼくの家はアルミの…いわば瓦なので、前夜の台風でそれが飛ばされていたらしい。近所の人が拾って置いてくれていたらしい。

へえ、こんな被害にあっていたのか、同時に、近所の人はよくわかっているんだなあ、と驚いたことがある。

で、ぼくが屋根に登ろうとしたんだけど、怖いんだよ。高所恐怖症ということなんだろうけど、とってもじゃないが、剥がれ落ちたアルミの屋根を元通りにできないと思った。恐怖の感じは言葉にも、文章にもできない。

しかたなしに、その道のプロに依頼すると、ひょいと屋根にあがって、アルミの瓦ではなく銅製の板を加工して補修してしまった。アルミの瓦はツカイモノにならなかったようなんです。

社会生活をするうえで、肉体的なハンデを見せつけられた感じがした。若いときは、こんな意識などなかったのだけど、肉体的恐怖によって選択したこと、これは、なんというか…ガクッとはしたなあ。

また。

おじゃま致します...「ふたりぽっちり」のあまからです。
早速拝見致しました
あの...、絵がお上手ですね... とっても解り易く感動致しました。

今年の9月本県は多くの方が、竜巻の被害にあわれ、現在も復興活動が続いています。
高齢者住宅も多く、いろんな面で苦しい方々が地元新聞等でもコメントされています。
・・・・天災は怖いです。

下の「検便」は笑えましたが、現在では大腸がんの検査の為、健康診断で2日分も提出しなくてはいけないのです。
しかも1日分は冷蔵庫保管です(〃∇〃)

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