昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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友逝く。

2015.12.12 (Sat)

ケイタイやメールが主流になってからというもの、めっきり手紙を書くことがなくなった。

『手紙ひとつ寄越さない』と、よく怒られたりしたものだが、最近では罪悪感すらない。困ったものだ。

電話だと余計なことも、つい言ってしまったり、第一長くなる。それが嫌で、ほんの数行のメールで済ましてしまう。失礼だったかも知れないと思いつつもだ。
本当に悪い習慣が染み付いてしまった。

kaki

でも、年末のこの時期になると、そうは言っていられなくなる。年賀状である。以前は楽しみにしていた。じっくり時間をかけて「今年はどんなネタでいこうか」などと考えたものだが、近頃は面倒で憂鬱になってしまう。

「そろそろ止めたらどうか」という声もあるが、律儀な方には返さねばならない。

年賀状の準備は、喪中ハガキの到来でもある。今年は既に4件届いている。
大方はご高齢であって不謹慎ながら納得するのだが、そうでない場合はショックである。

十数年前に何度か仕事をし、それ以来の友人・E氏である。
彼とは昨年の秋頃に会った。その時は既に、かなり痩せていて、病名も知っていた。ほぼ2時間ほどコーヒーを飲みながら、積もり積もった話をした。実に明るい表情であった。

まさか、それが最後になるとは。
彼はふたりっきりの母子家庭であった。母上は心臓を患っていて、晩年は車椅子生活を強いられ、最後は他臓器不全で寝たきりであったという。

E氏とは何故かウマが合い、毎週のように心斎橋の茶店で文学談義に花を咲かせた。
ボクが下手な小説を書き始めたきっかけは、彼の影響でもある。

あの時を最後に、パッタリと音信がなくなった。電話もメールも一切、返ってこなくなった。
入退院の繰り返しの上、母上の見舞いでそんな場合ではないと、そう思っていた。

E氏は母上に、病名を明かさなかったふしがある。しかし入院時、母上の面倒を看ることができないので施設に預け、病院と施設を往復する生活が続いた。
無機質な病院で数週間暮らし、一時帰宅には施設に向かう。そんな生活である。

音信がないまま、ほぼ1年が過ぎた。
何となく嫌な気がした。
そして、訃報である。

顔を合わせたことがないヨメも、泣いていた。

差出人は従兄弟に当たる方のものであった。
それによると、昨年末12月の29日に母上が旅立ち、翌正月の6日に息子・E氏が後を追ったのだという。

母子二人きりの、仲のいい親子らしい旅立ちである。
母上は車椅子だから、息子はすぐに追いつけた筈である。

車椅子を押しながらスーパーへ行き、散歩し、街を歩き、小さな旅をした。
エレベータが利用できる駅、車椅子で行けそうなルートをパソコンで検索した。
レストランへ入るのも大変であったという。

あれから1年。彼は母上の後ろで笑いながら、小さな旅を続けているのだろう。
悲しいが、母上と二人というのは救いだったかも知れない。


どうか、安らかに・・・

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コメント

御礼

ブログへのお知らせありがとう。
拝見したその日に「訃報」のハガキが来ていました。
E君とは東京での学生時代の同時期空気をたっぷりと吸った仲でした。
お互いに暮らしの雑用の中で距離もできたが、昔、僕が仕事で行くときには連絡を取り大阪での「宴会」の楽しさ、ブログの中での「視点の応酬」などでつながっていた。
人は亡くなった時、誰かがあれこれと「語って」くれるのが死者とつながる入口だという視点もある。

僕は親不孝の中で母親を亡くした記憶が強く、彼はそれを僕の「悔恨」と知って、その線に触れる話題はブログやメールでも避けてくれていたことを思い出すが、こんなことをできる「大人」だったと言う人間が僕のそばにいたことを「誇り」に思う。
貴君のいう如く「仲の良い親子」だった。
これだけは誰でもかなわない金星を、暮らしの雑多な中で僕たちの非人情な気分に警告をしてくれているのが、昨今の親子関係報道からは見えるが、彼の暗黙の「行動」だったことは今になれば痛いほど判った。

貴君の僕のブログコメントは、そういう意味で「公表」することにして「記憶」の中に存在をしておくつもりです。
ではまた。

中年不良探偵団さん

お返事遅れました。すみません。
何ですかね、最近、集中力が時々途切れます。
実はここ数年で、友人や先輩を3人亡くしてまして、
自分と関わりのある人が不幸になるんではないかと
思ってしまいます。

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