昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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屋根裏部屋は隠れ家。

2006.12.02 (Sat)

遊んでばかりといえばそうでもないと、ここらで言い訳くらいしておきたい。小学校2年生になって、初めて干し草の仕事をすることになった。何故こういうことになったのか、「悪たれ」は敢えて考えないようにしていたが、正直なところ、野良で忙しく働く親たちをしり目に、遊んでいて、ちっとも楽しくなかった1年生の夏休みの教訓があったからである。そういうところは「悪たれ」の計算高さ、狡さだったとも言えるが、天敵・祖父から鍛えられた一種の防御本能が働いたのであろう。何にしろ、「悪たれ」にとって記念すべき年であった。家族の一員として働くことに目覚めたのだから。

身体の弱い母親のこともあって、親の手伝いをすることは、ごく当たり前のことであるが、元来、怠け者の「悪たれ」は、隙さえあらばと、いつもそのことばかり考えていた。

我が家は、昔から牛を飼っていた。偉そうには言えないが、一年間、牛の面倒をみるのは大変なことである。特に雪の降る地域にとって、飼料の確保には苦労する。草の繁る季節なら、家の近くで十分餌は賄えるが、雪の季節になると、そうはいかない。だから夏の内に冬用の飼料を、用意しておかなくてはならないのだ。それが干し草であった。

干し草は、梅雨が開けて一年中で一番暑いお盆までに限られていた。だから、「悪たれ」の夏休みと同時に干し草が始まり、お盆までの20日間が彼の役目になった。梅雨どきにたっぷり栄養をとって、その時期一気に成長する。しかし野良では、強烈な太陽がてっぺんから降り、田んぼに張られた水鏡で照り返しを受け、蒸せ返るような草むらに頭を突っ込まなくてはならなかった。しかも、マムシや蜂の襲撃を受ける危険が常にあった。それよりも、その草を放っておけば稲の成長を妨げるし、下手をすると病気が蔓延することもあるのだ。

「悪たれ」は、朝の涼しい内から田んぼに出かけ、畦の草刈りを始める。刈り取った草は、そのまま畦に広げて天日に当てる。そうしておいて昼過ぎにもう一度出かけ、裏返しにした。そして夕方、日が落ちる前に取り込むのだ。干し草を畦から持ち上げると、朝刈ったばかりのところから、新芽が既に出始めていた。乾燥した草を一抱えほどの束にして、積んでおく。その頃になると、約束通り父親がリヤカーでやって来た。

干し草は、納屋の一番上にある屋根裏部屋に収められ、屋根裏部屋が一杯になる頃に、お盆がやってくる訳だ。
干し草の収められた屋根裏部屋は、「悪たれ」の隠れ家でもあった。天敵・祖父からの逃げ場所のひとつでもあったし、そこは暖かく、心地よい眠りに誘ってくれる天国みたいなものであった。

干し草.jpg

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コメント

あれ? こ、このイラスト~。

そうか、草刈~干草づくりというのは梅雨明けから、お盆まで。ということは、夏休みの前半2/3を占めるのか。

ぼくは小学生の頃、夏休みになると、大阪近隣の伯母のところ(従兄弟がたくさんいた)に行っていた。現在では見る影もないけれど、当時は大阪近隣といってもド田舎のように思えた。畑があり、ため池があり、なにしろ、交通の便がなかった。

最寄駅からどのくらいだろうか。小学生のぼくにとっては限界レベルのところだった。いまでも、歩いて1時間か2時間(もっとかもしれない、わからない)はかかると思う。尤も、いまはバスが通っている。

こんなところは田舎でしかないわけで、夏休みだけは、朝夕、田舎の空気を吸っていた。水道はなく、井戸(これは危険なので、近づけなかった)。ため池みたいのもあったが、ここも危険で近寄れなかった。

大阪市内と違って、危険がいっぱいだった。でも、従兄弟たち(年上)との遊びは楽しかったし、朝はすがすがしくて、昼は暑かった。そして、夜は暗かった。(「ご近所」というのが市内的な意味ではなく、周囲は畑だったので、ポツンと暗闇のなかに家がある感じだった)

で、思ったんだけど、幽霊探索のエピソード。たぶん、街灯なんてなかったんでしょ、つまり、夜の外出ってのは、現在の夜の外出とは違うわけで、土地勘があったとしても、気配りが違うはずだろうなあ、と思った。

こう考えると、好奇心旺盛だったともいえますが、無鉄砲とも思えるし、ともあれ、度胸があったんだなあ。悪たれ小僧、恐るべし。

幽霊探索の時は、そう、真っ暗でした。でも灯りは僅かにあったような気がする。たぶん、裕福な家庭の門灯だったか。

それから、昔はもっと目がよかった? というより、暗がりばかりだったから、慣れていたのでしょう。

それよりコンディションが悪かった。
蒸し暑くて嫌な雨が降っていて、幽霊より牛蛙の鳴き声の方が気色悪かった。ブーブーブーブー・・・・。

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