昔遊びと悪ガキ

キラキラとした別世界。・・・今考えると、これほど外の世界が魅力的に感じた時代はなかった。

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鬼の撹乱?

2006.12.06 (Wed)

ついにダウン。うん十年ぶりに風邪というものをひいた。といってもこれが風邪かどうか自分でもピンとこない。37.5度、咽も鼻も痛くないし、風邪らしいズルズル症状がない。でも、頭痛が酷い。節々が痛い。
で、1年前のことを思い出した。

リケッチャーの悲劇

それは暮れの押し迫った十二月の初めだった。
滅多に倒れることのない俺が、遂にダウンした。
三十九、二度。
十年以上風邪をひいた記憶のない俺も「とうとう来たか」と思った。
風邪がどんなものかも忘れていたくらいだ。
熱、悪寒、激しい頭痛、節々の痛みと倦怠感、目眩、食欲なし。
ありとあらゆる風邪の元凶が襲いかかった。
「こうなりゃ、思い切って寝るしかないな!」
朦朧とする脳みその隅で出した結論だった。
ダウンした土曜日の朝から翌日いっぱい、症状に変化なし。
食事はアイスクリームとりんご半分のみ。
薬は飲まない主義だから、一切口に入れない。
あくる月曜日。一旦三十八度台に下がるものの、夕方からまた、四十度近くまで上昇。
激しい頭痛も治まらない。おまけに左耳が赤く腫れてきた。
「おたふく風邪はガキの頃に終わった筈だ」
翌朝、特大の餃子のように耳が腫れていた。心臓の鼓動が直に聞こえた。
病院嫌いの俺も遂に諦め、その日の昼に飛んで(実際はフラフラ)行った。

無愛想な医者が何故か首を捻って、こう言った。
「あんた、何したん?」
「別に何も・・・」(何聞いてんのか、訳分からん)
「何やろこれ・・・」と言って、執拗に部位を触っていたかと思うと、分厚い家庭の医学書を拡げた。
・・・〈症状〉発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、目眩、食欲不振。
==Q熱リケッチャー==
開いた頁の病名を見て、即座に思い出した。
世の中を震撼させた、十年前のオウム事件だ。あの時の中心人物・麻原彰晃こと松本智津夫が、当時よく口にしていたサリン、VXガス、炭疽菌に次ぐ生物兵器の名前だった。
「えっ、Q熱リケッチャー?」
「Q熱リケッチャーとちゃう。ただのリケッチャーや。主に家ダニやアウトドアなんかやった時、稀に発症することがある比較的軽いやつや。あんた、最近どっか行ったか?」
と言われても、確かに俺はアウトドアは好きだが、忙しくて最近行っていなかった。
「いや、最近アウトドアしてませんね」
問診を重ねた結果、リケッチャーに落ち着いたのだと言う。しかし、症例が殆どない実に奇異な病気で、遡ると十年以上になるらしい。
(アウトドア? 腑に落ちない)
色々思い返してみても、アウトドアはない。あるとしたら、
「衣類につく銀色の細長い虫を最近見たんですが」
「うう~ん、ではない」
医者は、腑に落ちないといった顔をしていた。そして、
「土曜日発症したということはや、十日前の筈や」(アウトドアなんて二年はやっとらんちゅうのに)
「ミノマイシン-六錠(朝夕各一錠)、ロキソニン-九錠(解熱剤)処方しとく」
ぶっきらぼうなのが若干不安だったが、時には人を信じるのもいいだろう。

薬局で薬を受け取る時、薬剤師のおばさんに不審げな目で見られた。それだけではない。こともあろうに奥にいた若い女性までわざわざ呼んで、指差して見たのである。そして、
「おたく、何の病気?」
「さあ、虫刺されらしいですよ」
俺も、ぶっきらぼうに応えた。
帰って、早速女房に報告した。
女房は、薬剤師のおばさんと同じ顔して、笑いながらこう言った。
「あんた忘れたん? 箕面行ったとちゃうん?」
きっちり忘れていた。発症する一週間前の土曜日、女房と一緒に最後の紅葉を楽しもうと、弁当まで作って行ったのに、記憶が飛んでいたのだ。それにしてもまだ腑に落ちない。箕面の駅を降りたところから滝まで延々と、群集に飲まれたまま歩いた。しかも草や木には一切触れていない筈だ。強いていうなら、滝の近所で弁当をひろげたくらいだ。

ともあれ、薬剤師のおばさんに笑われながら貰った薬を、その夜一服飲んだ。
解熱剤は飲まなかった。
翌朝、見事に熱が下がった。三十七、四度。
頭痛も悪寒も、ほぼなくなった。左耳の痛みも消えたが、耳全体と左の顎の辺りまで、赤黒くパンパンに腫れていた。
「しかも、痒くてたまらん」のだ。
その日も昼過ぎまで床にいた。
夕方、仕事の電話があり、仕方なく始めた。耳が気になって仕方がない。
翌朝、恐ろしい事態になっていた。
赤黒く腫れた餃子耳が脱皮したのである。
脱皮は、三日ほどかかって完了した。

あのぶっきらぼうで、無愛想な先生はエライ。

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コメント

うひひひひ…。

ほう、風邪ひいたんかいな。うひひひひひ…。

一年前のことなんかええやんか。そやけど、いま、風邪をひいてるんやな~。いひひひひひ…。

とまあ、抜群の健康人間に、これまた抜群の非健康人間がヒヤカシているのであります。

いや、失礼。 冗談だけどね。

なんとなく、ぼくも時代や社会に怒っているんだけど、でも、これは老人病かもしれない(熟年病と言ったほうがいいのかもね)。つまり、大きな視線はあっても、小さな視線は無意識的にでも、カットしているのもかもしれない。というのも、最近のタレントの離婚だの結婚に興味が持てないからね。

時代のノイズに無感覚であることは、良く言えば、最良とも言えるけれど、悪くいえば最低のことでもあると思う。

夏海さんは時代のノイズ的にいって、カッコいいし(=時代のノイズに)鋭敏に反応しているとぼくは思う(ぼくとは、えらい違いだ)。

風邪をひくのはカッコ悪いことだけど、そして、ぼくはひどくはないけど、年中、風邪をひいているような感じがあります。ということは、年中、カッコ悪いわけであります。

ほぼ復活。
寝過ぎで、若干頭がフラフラ。

時代のノイズにいちいち反応していたら疲れる。
このノイズには、不毛な臭いがある。

安倍政権の支持率がダウン。
彼がやろうとする方向は読めるが、有象無象には勝てないだろう。
利権をみすみす手放す筈がないから。

だから、以前の(改革以前)与党に戻るだろうな。小泉は嫌いだったけど。

「権力は腐敗を生む」。
日本全体はこれに染まって、腐ってしまった。
今、「もぐら叩き」のようになっているけど、いずれはこれも飽きるだろう。
日本は、こういう国だと思う。



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